昨年、北海道帰省したときの写真
牛も人間も同じ
ご両親とも要介護認定を受け
介護サービスを利用されている家族がある。
老いた父母は、戦後、未開の地を開墾し
酪農牛乳を始め、いまは長女夫婦が継いでいる。
冷え込みが強い朝でも4時半過ぎには起き
牛舎に向かい搾乳を始める。
毎月のようにお産があり、徹夜で赤ちゃん牛の出産を見守る。
長女夫婦に「牛も人間と同じで、性格はそれぞれ違うのでしょうね」と尋ねる。
「気の強い牛もいれば、穏やかな牛もいます。気が荒い牛のときは、蹴られない
よう搾乳のときは注意して行います」
「難産して生まれきた子牛や病弱な子牛などは育てるの手がかかってきたような牛は、
可愛いでしょうね」
「可愛いですね。苦労し手をかけ育ててきたことは牛もわかっています。性格は穏やかで
優しさを感じることもあります」。
手をかけ愛情を注ぐ
病弱な体質を乗り越え、苦労や辛い思いをしてきた分
牛も優しい性格になる
牛も人間も同じ
そんなことを思い出しながら
牛乳の味を噛みしめたい、と思った。