上杉鷹山 米沢での生き方は感動した 酒「鷹山」は美酒だった
酒心の詩
20歳になったときに
仲間と飲んだ酒は
熱く夢を語り合った
嬉しいときに飲む酒は
盃でも酔ってしまい天国の気分
腹が立ったときに飲む酒は
一升瓶でも酔わず地獄界
悲しいときに飲む酒は
黙して語らず手酌酒
惜別(葬式)のときは
独りあなたを偲び 酒を飲む
自宅で飲んだほう安いと妻は言うが
外で何故か飲みたがる夫
男と飲む酒は
苦い人生の味がある
女と飲む酒は
心奪われ夢心地
クラブの女に囲まれるより
居酒屋でしみじみ飲んだ方がいい
「二級酒 女次第で 特級酒」と
脳梗塞になった寿司職人が詠んだ
酒は舌でなく心で味わうものさ
齢を嵩ねても未だに酒に呑まれる自分
43歳で亡くなった親父は酒を呑みご機嫌がよくなると
三波春夫の『チャンチキおけさ』を唄っていた
親父と酒を酌み交わしたかった
春になるとハルジオンが咲く
”三瓶”の情
花を活けてくれる
花瓶は
荒んだ人間の心を癒す
オシッコを容れてくれる
尿瓶は
病床で臥す人の泪も掬う
孤独な自分につきあってくれる
酒瓶は
いまは亡き父母と故郷を想う
「三瓶の情」は、拙者の勝手な造語である
花瓶 尿瓶 酒瓶
と3つの瓶がある
beagle元気と散歩しているときに
浮かんだ言葉であった
何の関連性もない3つの瓶をまとめ
「三瓶の情」としてみた
一輪挿しの花瓶に
道端で見つけた折かかっていた野花を挿してみた
老いてきて
動かぬ生物に何故か心惹かれてきた
私は貧乏草と疎まれているハルジオンが何故か好き
入院し
手術や大腿骨の骨折など
予期もせぬ寝たきり状態になり
トイレで用足しをすることもできず
尿瓶に排尿する
ベッドから降りることもできず
寝たきり老人になったとき
尿意が有るうちは
紙おむつではなく尿瓶でしたいものだ
動けぬ寂しさ辛さは一輪挿しの花と同じかもしれぬ
飲み方で酒は
薬にもなるし毒にもなる
酒は人間の心を酔わせてくれる
酒は美味いか不味いか苦いかは
そのときの心模様によって変わってくる
酒は孤独な気持ちを癒してはくれない
河島英五の『酒と泪と男と女』は味がある