老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

台風10号 災害が無いことを祈る

2020-09-06 19:57:08 | 老いびとの聲


1664 台風10号 災害が無いことを祈る

九州は災害続きで、大きな災害が無いことを祈る
ひとり暮らし老人や
要介護老人や病人を抱えた家族にとり
避難は本当に大変である

コロナウイルスも重なり
避難も気が滅入ってしまう

自然の脅威に対し人間は「無力」な存在になる

1.5度を超えてしまうと
地球が温暖化の悪循環に陥ってしまい
さらに気温上昇が加速する可能性がある


猛暑の夏であることや大型台風の発生は
地球温暖化とも関係が深い

人間だけでなく地球も病んでいる
地球の病気は「一握りの人間の驕り」から来たもの

青い地球に回復させていくことを願う




鈴  虫

2020-09-06 04:12:35 | 空蝉
1663 鈴  虫

時計の針は只今三時四拾八分
外はまだ暗い
草葉から鈴虫の鳴き声が聴こえる
短い四月の生命

日中の暑さとは違い
鈴虫の鳴き声とともに
涼しい風を感じる

羽を擦り合わせ
鈴音を鳴り響かせ
短い秋の暗闇に
生命を燃やす

朝露に濡れながらも
あなたを想い
奏でる鈴の音は
寂しく切ない

隣の家は雑草が生え
ひとり暮らしの主は入院療養中
肺癌から躰のあちこちに骨転移
麻酔で痛みをこらえている

脳梗塞後遺症も重なり
歩くことができなくなった
主は鈴虫の鳴き声が聴こえる
「家に帰りたい」と呟く

鈴虫の鳴き声を聞きながら
この先短い生命を思う
もう少しで夜が明ける