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beagle genki は何を眺め 何を考えているのか
1689 他人(ひと)の気持ちはわからない{ 犬の気持ちはわからない }
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昨日 春男さん(肺癌、躰のあちこちに骨転移)は
71歳の誕生日を迎え、桜デイサービスの爺様婆様に祝福された。
彼自身最後の誕生になるとは思ってはいない。
デイサービスから帰り彼の家に”おじゃま虫”をした。
肺癌に遭遇 癌は躰のあちこちに骨転移となって痛みが現れてきた
ナルサス錠2mgを朝夕1錠服薬
「痛みは10を最高にしたら、いまは1の痛み」だ、と話す彼。
彼に「(家に帰り)何かやりたいことはないか」と尋ねても
「ない・・・」
「食べたい物はあるか」
「ない・・・」
としか言葉が返ってこない。
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人間は一人では生きてはいけない
けれど
人間、他人の世話を受けたくないのは下の世話である
おむつをするようになったら人生もうお終いだ、と思う老人
1歳の幼子はおむつが外れ、トイレでできると大きな喜びと自信になる
元気で健康なときはトイレで用を足すことは当たり前のことで
そのことで悩んだりはしない。空気みたいに意識せずにトイレで用を足している。
しかし、老いや病のために用足しが思うようにいかなくなる
それでも、なんとかして「自分の力で」トイレへ行こうと頑張る
老いて死ぬ寸前まで 自分の力で「食べ」「排せつ」することである
もう水を飲むことができなく オシッコもでなくなったら 死は近い
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麻痺した左脚に短下肢装具を装着しなければ
歩いてトイレに行くことはできない
”どうにかして短下肢装具を着け、トイレに行く”
そのことがひとりで暮らしていく生きる力になるのだが・・・・
そのことについて春男さんはどう思っているのか
彼はどう考えているのか 彼の気持ちがわからない
自分でトイレに行くことができなければ
家で生活することはできず 介護施設を選ぶしかなくなる
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beagle genkiに限らず犬は外へ出たがる
外へ出たい、という本能の他に
オシッコ、ウンチを外でしたい、と犬は欲している
散歩の途中 縁石に両足を乗せ
遠くの風景を眺めている
何を思っているのか
何を考えているのか
genkiに尋ねてみても
言葉は返ってこない
犬は鼻で風を感じるという
遠くの風景を眺めながら
流れてくる秋の風を感じているのであろうか