俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

寒暁

2008年12月02日 | 俳句

『寒暁の 何にも無くて 寒い朝』
(かんぎょうの なんにもなくて さむいあさ)

『寒暁の 目覚まし時計 嫁の息』
(かんぎょうの めざましとけい よめのいき)

『冬の朝 影も凍えて クシャミする』
(ふゆのあさ かげもこごえて くしゃみする)

『冬の虹 その向こうには 何がある』
(ふゆのにじ そのむこうには なにがある)

『社道 銀杏落葉に 染められて』
(やしろみち いちょうおちばに そめられて)

『北風に 逆らい啼くは 紅葉なり』
(きたかぜに さからいなくは もみじなり)

『水の底 彩やかなりし 冬紅葉』
(みずのそこ あざやかなりし ふゆもみじ)

『年ととも 忘年の数 減り行きし』
(としととも ぼうねんのかず へりゆきし)

『泣く子等と パソコンに勝てぬ 冬の暮』
(なくこらと ぱそこんにかてぬ ふゆのくれ』

『お歳暮の 話をすれば 届く怪』
(おせいぼの はなしをすれば とどくかい)

『クリスマス 正月と続き 財布火事』
(くりすます しょうがつとつづき さいふかじ)