俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

時雨

2008年12月10日 | 俳句

『雨雲の 薄く流れて 冬時雨』
(あまぐもの うすくながれて ふゆしぐれ)

『白雲の 生駒を走りて 時雨時』
(しらくもの いこまをはしりて しぐれどき)

『冬草に 亀の足跡 残りけり』
(ふゆくさに かめのあしあと のこりけり)

『木枯しと 古木の勝負 生き別れ』
(こがらしと こぼくのしょうぶ いきわかれ)

『世に沿いて 今年の木枯し 元気なく』
(よにそいて ことしのこがらし げんきなく)

『木枯しや 背を伸ばして 腹も出て』
(こがらしや せなをのばして はらもでて)

『冬木立 イルミ点けても 冷え冷えと』
(ふゆこだち いるみつけても ひえびえと)

『冬ざれて 明日香の道の 石地蔵』
(ふゆざれて あすかのみちの いしじぞう)

『枇杷の花 欲しきものあり 青き空』
(びわのはな ほしきものあり あおきそら)

『集い来る 小鳥も飛ばず 小夜時雨』
(つどいくる ことりもとばず さよしぐれ)

『中学生 落葉を掃いて 生垣に』
(ちゅうがくせい おちばをはいて いけがきに)

『水仙は そっぽを向いて 一人前』
(すいせんは そっぽをむいて ひとりまえ)

『みずき実に 紅燃ゆる 光あり』
(みずきみに くれないもゆる ひかりあり)
               みずき実=花水木の実

コメント
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