『年の暮 やっと届きし カレンダー』
(としのくれ やっととどきし かれんだー)
『葦枯れる 風と光の 舞う中で』
(あしかれる かぜとひかりの まうなかで)
『二代目は 継がぬが花の 十二月』
(にだいめは つがぬがはなの じゅうにがつ)
『鷹ならず 鳶で充分 冬の世は』
(たかならず とびでじゅうぶん ふゆのよは)
『枯野には 陽をさえぎる ものばかり』
(かれのには ひをさえぎる ものばかり)
『浮寝鳥 川の流れに 逆らわず』
(うきねどり かわのながれに さからわず)
『年の暮 ラーメン二杯 嫁の留守』
(としのくれ らーめんにはい よめのるす)
『手袋に 白い息かけ 背を丸め』
(てぶくろに しろいいきかけ せをまるめ)