俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

凍つ日本

2008年12月19日 | 俳句

『贈られし 冬のシクラメン 清々し』
(おくられし ふゆのしくらめん すがすがし)

『あわてるな 師走は師走 歩こうよ』
(あわてるな しわすはしわす あるこうよ)

『数え日の 早き流れや 堰もなし』
(かぞえびの はやきながれや せきもなし)

『銀紙の 皺を伸ばして 師走です』
(ぎんがみの しわをのばして しわすです)

『我が母校 ラグビーの名門 今昔』
(わがぼこう らぐびーのめいもん いまむかし)

『ランプカバー ねじ込めなくて 師走かな』
(らんぷかばー ねじこめなくて しわすかな)


日本が壊れてます。沈んでます。

『坊ちゃんじゃ どうにもならぬ 年の暮』
(ぼっちゃんじゃ どうにもならぬ としのくれ)

『凍つ日本 壊して投げ出す 四宰相』
(いつにほん こわしてなげだす よんさいそう)

『十二月 我が愛言葉 ケセラセラ』
(じゅうにがつ わがあいことば けせらせら)

『世の中は 三寒四温 ケセラセラ』
(よのなかは さんかんしおん けせらせら)

『先のこと 三つ先読み 冬日向』
(さきのこと みっつさきよみ ふゆひなた)

『冬ズボン 股擦り切れて メタボかな』
(ふゆずぼん またすりきれて めたぼかな)

『寒菊や 明日香の道の 道標』
(かんぎくや あすかのみちの みちしるべ)

『水仙や 頭を垂れて 凄味あり』
(すいせんや こうべをたれて すごみあり)

『埋火や 灰となりても 消えぬ気よ』
(うずみびや はいとなりても きえぬきよ)

『寒菊や 酒のさかなに 苦き味』
(かんぎくや さけのさかなに にがきあじ)

『ふぐ鍋で 年忘れする 毒味する』
(ふぐなべで としわすれする どくみする)

『冬の日や 影も凍りて 足重く』
(ふゆのひや かげもこおりて あしおもく)

『冬鍋や 御免じゃない 麺が無い』
(ふゆなべや ごめんじゃない めんがない)

『歳暮れて 歳暮の数も 増えて来て』
(としくれて せいぼのかずも ふえてきて)
                 てことになったらいいな。