俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

年の瀬

2008年12月22日 | 俳句

『雨音の 聞き取れなくて 冬の暮』
(あまおとの ききとれなくて ふゆのくれ)

『枯芒 雀の身でも なお重し』
(かれすすき すずめのみでも なおおもし)

『枯芒 我に靡けよ 礼尽くせ』
(かれすすき われになびけよ れいつくせ)

『何もかも 嫁さんまかせの 年用意』
(なにもかも よめさんまかせの としようい)

『年の瀬に 何もせずして 気を使い』
(としのせに なにもせずして きをつかい)

痛いの痛いの、飛んで行け!なんて言いません?
『吾子の風邪 飛んで行くには 遠すぎる』
(あこのかぜ とんでゆくには とおすぎる)

『大掃除 妹の手形を 消さず置く』
(おおそうじ いものてがたを けさずおく)

『ふく鍋も 三日過ぎれば もう安心』
(ふくなべも みっかすぎれば もうあんしん)