『晦日蕎麦 食べる時間も 指定され』
(みそかそば たべるじかんも していされ)
『除夜の鐘 煩悩の数 底知れず』
(じょやのかね ぼんのうのかず そこしれず)
『大晦日 貧乏の神よ さようなら』
(おおみそか びんぼうのかみよ さようなら)
『大年や 我が身匂いの あるらしき』
(おおとしや わがみにおいの あるらしき)
『大みそか 加齢臭も 吾子好み』
(おおみそか かれいしゅうも あここのみ)
『大粒の 蜜柑求めて 大不評』
(おおつぶの みかんもとめて だいふひょう)
『目瞑れば いつでも見れる 冬銀河』
(めつむれば いつでもみれる ふゆぎんが)
『行く年や 我にも吾子の 数の増え』
(ゆくとしや われにもあこの かずのふえ)
『除夜の月 三日月ながら 笑いけり』
(じょやのつき みかづきながら わらいけり)
『大三十日 ひと晩寝れば 元旦よ』
(おおみそか ひとばんねれば がんたんよ)
『念入れて 大晦日の 垢落とし』
(ねんいれて おおつごもりの あかおとし)
『何もせず 年暮れきっても 何もせず』
(なにもせず としくれきっても なにもせず)