『冬天気 不機嫌さ増す 傘マーク』
(ふゆてんき ふきげんさます かさまーく)
『山の端は 紅葉重なり 色濃ゆし』
(やまのはは もみじかさなり いろこゆし)
『枯れ芒 南向け南 そして礼』
(かれすすき みなみむけみなみ そしてれい)
『北風よ 妹の便りを 乗せて吹け』
(きたかぜよ いものたよりを のせてふけ)
『枯れ芝に 杖を隠して もう三年』
(かれしばに つえをかくして もうみとせ)
『石蕗の黄の その渋さゆえ 気にかかる』
(つわのきの そのしぶさゆえ きにかかる)
『くれないの 南天の実の 風に揺る』
(くれないの なんてんのみの かぜにゆる)
『風あらば 風に負けるな 枯れ紅葉』
(かぜあらば かぜにまけるな かれもみじ)
『ポインセチア 冷たき赤に 思われて』
(ぽいんせちあ つめたきあかに おもわれて)