『メタボ症 ピチピチパンパン 冬の戯』
(めたぼしょう ぴちぴちぱんぱん ふゆのざれ)
『冬の街 ボタン掛け違い 心寒』
(ふゆのまち ぼたんかけちがい こころさぶ)
『冬の雨 雨音のみが 朋となり』
(ふゆのあめ あまおとのみが ともとなり)
『俗に言う 温室育ち 冬苺』
(ぞくにいう おんしつそだち ふゆいちご)
『離れずに 寒さ分け合い 影法師』
(はなれずに さむさわけあい かげぼうし)
『洗面の 足元寒く コルク敷く』
(せんめんの あしもとさむく こるくしく)
『晩酌の 頻度少なく 冬の宵』
(ばんしゃくの ひんどすくなく ふゆのよい)
『鬼はどこ 嫁入る方に 嚔する』
(おにはどこ よめいるほうに くさめする)
嚔(くさめ)=くしゃみ
『寒暁の 火災訓練 冷え冷えと』
(かんぎょうの かさいくんれん ひえびえと)
『古暦 次に刻めよ 己が世を』
(ふるごよみ つぎにきざめよ おのがよを)
『気品ある 香りに満ちて 水仙花』
(きひんある かおりにみちて すいせんか)
『頭垂れ 失くすもの無き 水仙花』
(こうべたれ なくすものなき すいせんか)
『我が影を 抱く子に掛けず 冬日向』
(わがかげを だくこにかけず ふゆひなた)
『まず祝え 桃に桜に 冬の味』
(まずいわえ ももにさくらに ふゆのあじ』