俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

賀状書く

2008年12月26日 | 俳句

ふるさとのボタ山の一生の色の変化です。
『山眠る 黒灰緑 赤から無』
(やまねむる くろはいみどり あかからむ)

『賀状書き 相手の顔の 見え隠れ』
(がじょうかき あいてのかおの みえかくれ)

『妹からの 電話で楽し クリスマス』
(いもからの でんわでたのし くりすます)

『クリスマス 今年は二度と 妹の言い』
(くりすます ことしはにどと いものいい)

『明日から 冬休みぞと 妹走る』
(あしたから ふゆやすみぞと いもはしる)

『松葉蟹 求めて友は 冬の旅』
(まつばがに もとめてともは ふゆのたび)

『吾子あやす ショールが邪魔し 泣きにけり』
(あこあやす しょーるがじゃまし なきにけり)

『泣く子には 母には勝てぬ 年の暮』
(なくこには ははにはかてぬ としのくれ)

『水仙を 手前に飾る 身勝手さ』
(すいせんを てまえにかざる みがってさ)

年を感じるのは、自分に関心を持ってくれる人が段々少なくなる時だと、言った先達が居ます。
『関心を 持ってくれずに 年暮れる』
(かんしんを もってくれずに としくれる)

『冬雲や 雨上がりても 消えもせで』
(ふゆぐもや あめあがりても きえもせで)

『煤払い 済みしばかりの 嫁の顔』
(すすはらい すみしばかりの よめのかお)

『石蕗の花 その黄が気がかり いぶし銀』
(つわのはな そのきがきがかり いぶしぎん)