『陽を受けて 寒さを感じ 冬本番』
(ひをうけて さむさをかんじ ふゆほんばん)
『学び舎や 銀杏落葉の 寄せ所』
(まなびやや いちょうおちばの よせどころ)
『着ぶくれや 空いたる席の 寸足らず』
(きぶくれや あいたるせきの すんたらず)
『冬籠り 籠るねぐらの あればこそ』
(ふゆごもり こもるねぐらの あればこそ)
『寒禽の 一団七羽 南へと』
(かんきんの いちだんしちわ みなみへと)
『天命は 我にもありや 紅葉散る』
(てんめいは われにもありや もみじちる)
『チョコ酒に 赤面漏らす 冬座敷』
(ちょこざけに せきめんもらす ふゆざしき)
『初霜を 踏めばサクサク 音のして』
(はつしもを ふめばさくさく おとのして)
『プレゼント せがまれそうな クリスマス』
(ぷれぜんと せがまれそうな くりすます)
『なつかしや 御用納めの 昼の酒』
(なつかしや ごようおさめの ひるのさけ)
『気に入らぬ 冬至南瓜の 昔ごと』
(きにいらぬ とうじかぼちゃの むかしごと)
『冬に欲し 屋台の酒の 酔い心地』
(ふゆにほし やたいのさけの よいごこち)
『もう出るな もう止めとけよ 師走人』
(もうでるな もうやめとけよ しわすびと)
『年の瀬や すべてが暗し あの笑い』
(としのせや すべてがくらし あのわらい)
『場違いに 手袋外し 手揉みする』
(ばちがいに てぶくろはずし てもみする)
『悴みて 燗のコップを 手放さず』
(かじかみて かんのこっぷを てばなさず)
『先達に 豆腐屋が居て 十二月』
(せんだつに とうふやがいて じゅうにがつ)
『冬籠り 韓流ドラマ 目白押し』
(ふゆごもり かんりゅうどらま めじろおし)
『鮭高菜 ちらし褒めらる 冬の宵』
(さけたかな ちらしほめらる ふゆのよい)
『風邪の神 明日は休めよ 忘年会』
(かぜのかみ あすはやすめよ ぼうねんかい)