HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

グノーのアヴェ・マリア

2012年05月26日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパさん(大人):
「ピアノ名曲アルバム」の中から、グノーの「アヴェ・マリア」を練習しています。
とっても真面目で勉強家のキノパパなので、ここ2年ほど、「今まで、自分の好きなロマン派や、ゆったりした曲ばかり弾いていましたが、今度はこれまでやったことのない、古典派のアップテンポの曲に挑戦してみたいです」と言って、クーラウやモーツァルトのソナチネを練習してきました。
今年は、古典派よりさらに時代をさかのぼって、バロック時代・音楽の父と言われるバッハの世界を体験すべく、バッハの練習曲「アンナ・マグダレーナのための学習帳」を勉強し始めました。
その流れで、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のプレリュードを下敷きに、ロマン派のグノーがメロディーをつけた「アヴェ・マリア」はどうですか、とお薦めしてみたのです。
弾いてみたら、もともと美しい曲が好きで その弾き方をたくさんレッスンしてきたキノパパさんなので、柔らかくきれいに弾けていて、「やっぱり こういう『美し系』の曲、お似合いだ!」と思いました。
それで、「今年は、発表会でこの曲弾きませんか? 」と提案し、キノパパさんも「ほんとにきれいな曲ですね」と、この曲を発表曲に決めました。
私も大好きな曲です。
メロディーはグノーとはいえ、バックにあるのはバッハだから、凛とした美しさがあるし、和声がすごくきれい。
キノパパさんに、似合うと思うんだ。v(^_^v)♪

とても忙しそうなキノパパさんなんですが、発表会までまだまだ期間はたっぷりあるので、ゆっくり練習していきましょう!

Y子ちゃん チャルダッシュ・ラプソディー

2012年05月26日 | クラシック曲
先週は、中学に入って始めての定期テストのため ピアノをお休みしていたY子ちゃん。
2週間ぶりのレッスンです。
発表会に弾く「チャルダッシュ・ラプソディー」という曲を練習しました。

冒頭はジプシーのギターのように哀愁をこめた、もの悲しい調べ。
つぎの部分では、ガラッと変わって、早いテンポで目まぐるしい踊りの雰囲気を出して・・・
その2つのパーツの落差が大きいほど、変化があっておもしろい演奏になるのです。

とはいえ、中学生になったと言っても、ついこの間12才の誕生日を迎えたばかりのY子ちゃんには、「ジプシー」や「切ないギター」や「流浪の民」なんてことはピンときてないに違いありません。
「ジプシーってね、こんな人たちよ」
先生は、本棚から「タンタン」のマンガを取り出しました。
確か「カスタフィオーレ夫人の宝石」の巻に、ジプシーの人たちの絵があったはず・・・
「ほら、これ、これ!こういう人たちが『ジプシー』なのよ。箱馬車に乗って、ずっと旅を続けていくの。行く先々で 歌や踊りや楽器の演奏を見せてお金を得ている。家がないから、夜は森の中とかで焚き火をして、キャンプするの。焚き火の周りで、賑やかに歌ったり踊ったりして酒盛り。タンバリンとか叩いて。。。どう?イメージ、浮かんだ?」
「うん、なんとなくわかった」
Y子ちゃんはうなずきました。
 
こうした、具体的なイメージを描くことは、ピアノ演奏する上で とっても大切。
Y子ちゃんはとてもまじめな生徒なので、よく練習しており、実力もずいぶん身についています。
もう中学生になったので、これからは、「うまい」ばかりじゃなく、雰囲気のある、すてきな演奏ができるように期待しています。

Nちゃん 1ページできあがった♪

2012年05月26日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
「こんにちはー」とニコニコしながらやってきましたが、開口一番
「あのね、こないだのところ、わすれちゃって、よくわかんなくなっちゃったの」と、ちょっと心配そうです。
「ああ、そうなの?じゃ、今日、もう一回やってみようね」
「練習したけど、わかんないからできなかった。ママに『ちゃんとおぼえてきなさい』っておこられて泣いちゃった
「えーっ、泣くほど練習したの! すごい。ど根性だ
「う~ん・・・」
そういいながらも、Nちゃんは「ふふふ・・・」と笑ってるので、別に深刻になってるわけじゃないらしい。
それならよかったよ。

今やってる「噴水のたわむれ」という曲は、これまで習ってきたテキストには出ていない音や弾き方ばっかりでできてるような曲なので、小さいNちゃんが即行理解できなくても当たり前です。
わかんなかったら、何回でも先生と一緒に練習しようね。
夏までに、ゆっくり覚えれば充分なんだから。

Nちゃんが最初から通して弾いてみると、先週とは見違えるようにテンポやリズムがよくなり、暗譜も確実になってきて、安定した音が出せるようになってた!
「わかんなかった」のは、先週新しくやった2小節だけのことだったのです。
なーんだ。2小節ぐらい、ちょっと練習すれば すぐに覚えるよ。
それに、初めの方なんて ほんとに勢いよく弾けてるじゃない。

Nちゃんが「わかんなかった」と言っていた2小節を復習して、続きの2小節を新たにレッスンして、さいごのしめくくりの2小節も新たに追加したら・・・
「ほら、1ページ目の最後まで全部弾けたよ!すごいね~」
「うわあ~ これ全部できたの?」
「そうよ。だからこの1ページ、最後まで練習してきてね」
「はい、わかりましたー」
時々、いきなり大人っぽい言葉を使って、笑わせてくれるNちゃんです。
去年より、ほんとに大人っぽく成長してます。
「噴水」も、夏までには充分、弾きこなせるようになりますよ。安心してね。