HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Tちゃんはもうベテラン♪

2012年05月29日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小5):
「今日は夕方、雷雨になったり雹(ひょう)が降ったりで大荒れになるでしょう」と天気予報で言っていた。
ちょうどTちゃんがレッスンに来る時間にそうなるかも。
どうしよう。電話して変更にしとこうか・・・? などと逡巡(しゅんじゅん)してるうちに「こんにちはー」とTちゃんが来ちゃった。
まあいいや。さっさと手際よくレッスン終わらせて、天気がくずれないうちに帰れればいいや。

発表会の持ち曲「ドランの微笑」。
先週、最後まで弾くことができたんだった。
「なんか、くり返しが多いから、どこやってるのかわかんなくなっちゃうの」と言いながら、Tちゃんは弾き始めました。
おおっ、キレイな音色で弾けてるじゃないか
先週アドバイスしたように、右手のメロディーを浮き立たせ、左手はソフトに弾いてる!
「いいじゃん~ キレイだよ~
弾いてる途中だけど、賛辞を浴びせてしまう。
そして2ページ目にはいってすぐの、華麗に駆け下りてくる「これぞクレイダーマン」のきらびやかなパッセージ!
なんと、ここがいちばん上手に弾けてる しかも速い

なるほど確かにTちゃんの言うとおり、くり返しが多いので、自分で意識してないと何回目を弾いてるんだかどこに戻ればいいんだか、迷子になっちゃいそうだ。
「もうちょっとテンポ上げてみてごらん。もう弾けるから。かえって弾きやすくなるよ」
「えっ、速くするの?弾けるかな・・・」
「弾けるよ!だって、今、この『どや』の所が、こんなに速く弾けてたじゃない この難しい所が」
  注:「どやの所」は、例のかっこいいパッセージのことです
「う、うん、『どや』の所ね?
「だから、全部をこのテンポに合わせて弾いちゃうの。速いテンポでささっと弾けば、迷子にならないよ」
「これぐらいかな?」
Tちゃんは弾いてみました。
おお~、いいじゃないか!いい感じだよ~!
「左手は、ひとつひとつがんばって弾かないで、手を広げて置いたまま、やわらかく弾いてごらん。音もそろってきれいになるし、弾きやすいよ」
「ほんとだ。このほうが弾きやすい」
こうして、Tちゃんの「ドランの微笑」は どんどん完成に近づいていくのでした\(^O^)/

また、「ウォーリーズ」で合奏する「イン・ザ・ムード」も、先週より詳しいアレンジを書き込んだ「パート譜」を渡してみましたが、めんどくさい「パート2」の譜を即座に弾いて、安心させてくれました。
これまで何年間も、”教室で一番小さい子”だった期間が長かったため、「小さいからムリ」とか思われることが多かったTちゃんですが、ここ2年ぐらいの間に後輩も増え、それどころか、いつの間にか上級生たちの中でも遜色のない ベテランピアニストに成長していたのでした
背も高くなった。
もう「小さいTちゃん」じゃない。
数年前までは、ウォーリーズや上級生たちの中に ちょこんと小さく仲間入りしていたTちゃんですが、今年の発表会では ”上級生メンバー”みんなと一線に並ぶ姿が見られるはずです。

レッスンが終わり、
「ささっ、大急ぎで仕度して帰って!カミナリや雹(ひょう)が来ないうちに早く!ブラブラしながら帰んないんだよ」
と言うと、
「えっ、ブラブラ帰ろうと思った・・・雹が降るの? 雹見たいな~ 見たことない
と この辺は、冬に「雪採集用レジ袋」3つ持参でレッスンに来た、ウォーリー1号のTちゃんのままであった。