彼、レオポルトは、当時有名な音楽教育者でした。
「おもちゃの交響曲」を作ったのはこの人です。
レオポルトはいち早く息子の才能を見抜き、幼いモーツァルトを連れて世界じゅう演奏旅行して歩いたのです。
ステージパパのハシリですね・・・
「天才少年」モーツァルトの名声は世界にとどろきわたりました。
行く先々で、この小さなピアニストは絶賛されましたが、必ずしもモーツァルトの音楽性が評価されてのものではなかったようです。
王侯貴族たちは、ただ単に小さな子どもが巧みにピアノを弾くというパフォーマンス性を喜んだだけで、その証拠に、鍵盤に布をかぶせられ、見えなくして弾かされたりと 曲芸みたいなことをやらされていたのです。
それでも彼は「こんなことはどうでもいいことだし大したことじゃない。大事なのは僕の音楽です」とキッパリ言っていたのでした。
王侯貴族の社交界を渡り歩く生活は、モーツァルトにはで好き・遊び好きの性格を植え付けてしまいました。
また、当時の旅行は子どもにとって大変ハードであったので、モーツァルトは体が弱く、身長もあまり伸びませんでした。
大人になってからの身長は 163センチくらいであったそうです。
しかしながら、モーツァルトはなかなかおもしろい子どもであったようですよ。
そのエピソードは また改めて。