HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ばんそうじょうずになったよ

2010年12月16日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(年長):
いつものように、息を切らし、全速力でレッスン室まで走ってきました。
宿題の「つばめのあいさつ」を、「弾けるよ!両手で練習してきた」と 元気いっぱいに弾きました。
この曲は、左手の伴奏パターンが何種類も出てきて、かなり大変な課題でしたが、M4ちゃんはがんばって練習してきた、という自信にあふれていました。
弾き終わって、M4ちゃんは言いました。
「パパと一緒に練習した! あのね、はじめ右手やって、それから左手やって、それから少し両手やって、それから次の両手やっって、ひけるようになった」
おおー、それはすごいね。ちゃんと一人前の、正当派練習方法だよ、それは!

M4ちゃんは嬉しそうに「こんど、この場所で弾いてみよう」とピアノのうーんと低音の場所へ移動していきました。
「どれどれ。弾いてみて!」
M4ちゃんが弾くと、「つばめのあいさつ」が、まるで「象のあいさつ」みたいな音になって大笑いです。
「じゃ、今度は高い方で弾いてみる!」
今度は一番高い方の音で弾きます。
「つばめの赤ちゃんの音になったね」先生が言うと、M4ちゃんはまたまた大笑いしています。
こうして、いろんな場所で、「つばめのあいさつ」をくり返しくり返し弾きました。
ちょっと前、伴奏をつけるのがむずかしくて、弾くことをしぶっていたM4ちゃんとは別人のようです。
M4ちゃん、1段、階段を上ったね!
むずかしかった曲がじょうずに弾けるようになって、とっても嬉しいんだな、ということがよくわかります。
特に、年齢の低い生徒の場合、クリアした課題を「はい、できたからマル」と終わらせて どんどん先に進むのではなく、好きな曲や 達成感を得られた曲などを何度でも、繰り返して弾くのは とてもいいことです。
子どもたちは、それを弾くたびに嬉しい気持ちになり、心の満足を得られますし、実際に曲の完成度も、弾くたびにより高いものへと磨かれていくのですから・・・

M4ちゃんが楽しそうに何度もピアノを弾くかたわらで、おととい1才のお誕生日を迎えたばかりの、妹のM5ちゃんが ママのおひざの上で体をゆすったり、声に出してリズムを取ったりして、すっかり音楽に入っています。
最近、M5ちゃんはいつでも、いろんな「赤ちゃんことば」で たくさんおしゃべりをしたり、先生の方を見つめたりしています。
先生が「M5ちゃん!」と呼びかけたり、手を振ったりしてあげると、それはそれは嬉しそうに笑って、恥ずかしそうにママのかげに隠れたりもします。
M5ちゃんも、ちゃんと毎週、レッスンに参加しているのです。
M4ちゃん・M5ちゃん姉妹のかわいいレッスンは、ますます楽しくなりそうです。

がっこうのくりすますかい

2010年12月13日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
来週の火曜日か水曜日(どっちかはっきりわからないらしく)に、学校で「クリスマス会」があり、何か「得意わざ」を披露するんだ、と言っていました。
「それでね、わたしはピアノを弾こうと思うの」と言っていたのが先週です。
ちょうど、「クリスマス小曲集」というかわいい楽譜集をあげたところでもあり、その中から『きよしこの夜』を弾くことにする!と言って、はりきって練習してきました。

ヒバリ先生は、去年の今頃のことを思い出しました。
10月にピアノを習い始めて3ヶ月目。
Sちゃんがたまたま弾いていた「きよしこの夜」の右手のメロディーに、先輩のY子ちゃんに伴奏ピアノを弾いてもらい、すてきなデュエットをしてビデオに撮って、二人だけのミニミニクリスマスコンサートをしたんだった・・・
あれから1年、幼稚園生だったSちゃんは小学生になり、「きよしこの夜」も一人で伴奏をつけて、完全な形で演奏することができるようになったのです。
感無量ですのう

「きよしこの夜」は、もうすっかり上手に弾けて完成しているのですが、Sちゃんは「わたし、学校のクリスマス会でちゃんと弾くまでは、ほかの曲練習しないで、『きよしこの夜』だけを練習する。だって完璧に弾かなきゃ!」と熱心に言いました。
ふうん、そうなの?もうできあがってるんだから、ほかの曲をやりつつ、これを温存してればいいのに?とは思うけど、7才のSちゃんにとってはじめての学校でのクリスマス会、そしてその場での演奏は たいへん大きな出来事なのでしょう。
心はいっぱいになっているのにちがいありません。
だからそれまでは、新しい曲はやらない、ということにして、今日は変わりに、バーナムをたくさん練習して、聴音のような練習や指のトレーニングや写譜などもやって、普段とはちがう方面でレッスンを充実させました。
途中で、Sちゃんは言いました。
「わたしね、『きよしこの夜』と、もうひとつ、弾こうかと思うんだけど・・・」
そうそう、それがいいじゃない。余裕あるんだから。
「ママは、発表会で弾いた『きらきら星』は?って言うんだけど、わたしは『星に願いを』がいいの」
「星に願いを」は、夏の発表会のときに、やはりY子ちゃんにすてきな伴奏をしてもらってデュエットした曲です。
ほんとにきれいなデュエットでした。でも・・・
「『星に願いを』は、Y子ちゃんに伴奏してもらったんだよね?でも、学校で弾くときは一人になっちゃうよ。伴奏なしのメロディーだけだけど・・・いいの?」
先生はきいてみました。
Sちゃんは、ちょっと考えて「うん。いいの」と はっきり答えました。
そうだね。Sちゃんの大好きな「星に願いを」。それと「きよしこの夜」と2曲を、心をこめて演奏したらいいよ。
大人から見れば、演奏映えのする、テクニックもきらびやかな「きらきら星」の方がかっこいいのに・・・と思うでしょう。
単音だけの「星に願いを」じゃ、しょぼいんじゃない?とも思われるでしょうね。
でも、それは違う。
Sちゃんの心の中には、すてきな「星に願いを」のサウンドが、今もはっきり残っているのでしょうし、尊敬する先輩、Y子ちゃんと二人で弾いた嬉しい思い出も、よみがえってくるのに違いありません。
その「音楽」を、そしてその「瞬間」を再現するのですから、少しもしょぼくなんかありません。
たとえ学校での演奏は電子ピアノでも、そして出てくる音は単音のメロディーだけでも、それを弾いているSちゃんの心の中では、Y子ちゃんと二人での美しいデュエットサウンドが いっぱいに鳴り響いているんですから。
この「見えないものを見、聞こえない音を聞く」ことのできる柔らかな子どもの心は、かけがえのない貴重な宝。
ぜひ大切に尊重してあげたいと思います。
「人前でいいところを見せよう」というあざとさなど少しもなく、ただただ自分が美しいと思う曲を弾きたい、という純粋な子どもの気持に拍手を送りたいと思います。

今日、Sちゃんは、こんなことも言いました。
「わたし、バレエも習ってるでしょ。バレエもピアノも、どっちも好きなんだけど、気がついたことがあるの。バレエとピアノは、似てることがあるなあって。バレエは、音楽が大事でしょ。それから、ピアノは、踊れるように弾かなきゃいけないでしょ。だから、どっちもおなじことが大切」
「えらいっ。よく気がついた」
Sちゃんは、嬉しそうに笑いました。
ダンスと音楽、どちらも「芸術」という 大きな世界の一部。
表現スタイルが違うだけで、どの芸術も 人の心を幸せにする美しいものです。
これからも、芸術の心を大切に育てていってね。

スティリエンヌはバレエのように

2010年12月11日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小5):
ブルクミュラーの「スティリエンヌ」。今日で3回目ぐらいのレッスンですが、毎週 新しい課題をクリアし、今日はとてもいい「スティリエンヌ」ができあがりました。

以前にも「スティリエンヌ」について書きましたが、どちらかというと都会的に洗練された「ワルツ」風に弾きたい この曲です。
最近までバレエをやっていたY子ちゃんに、
「この曲、バレエの練習の伴奏にぴったりじゃない?」と言うと、なんと 小さい子たちのクラスで実際に使われていたというのです。
やっぱりね!
フランス風、バレエ風な曲だから、踊りにはピッタリくるのです。
「どんなダンスをやってたかわかる?」ときいてみましたが、Y子ちゃんは実際に踊っていないし、ちょっと見ただけなので覚えていないとのことでした。
「でも、何となくわかるよね?はじめの方のかわいらしい踊り、それから中間部はマイナーになって、ちょっとダンスも難しい技(わざ)が入ってきて、真剣にやらなきゃ!って思って踊ってる感じ。そしてまた、最初と同じメロディーに戻ってくるつなぎの部分は、ちょっとラレンタンドになって ホッとする感じ。そして最後のところは、大きくジャンプするよ。」
「うん、そんな感じ!」
「実際に、この伴奏でバレエが踊れるように弾いてね。つっかえたり、止まったり、テンポがだんだんノロくなったりしたら、ダンサーの人が踊れないよ」
「あはは、そうだね」
こうして仕上がったY子ちゃんの「スティリエンヌ」は、軽やかで生き生きして、バレエを知っているY子ちゃんならではの演奏になりました!

音楽というのは、それに合わせて「踊れるように」「歌えるように」弾くのが大事。
Y子ちゃんのように、ダンスを経験してる人には、踊りの感じがよくわかると思うので、こういった踊り系の曲はイメージがつかみやすかったのではないでしょうか。
みんなも、曲を弾くとき、心の中で歌いながら弾いたり、イメージの中で踊りながら弾いてみたりしてごらんなさい。
曲が、見違えるように生き生きとしてきますよ。

♪「おめでとうクリスマス」大合奏

2010年12月08日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(年長)がレッスンに来て、言いました。
「あした、保育園でクリスマスの歌やるんだよ。カスタネットやるの」
「へえー、いいなあ。みんなで合奏やるの?」
「うん。わたしはカスタネットで、Nちゃんはタンバリンなんだよ。ほかにはトライアングルとか鈴もあるよ」
「うわあ、クリスマスらしいね。カスタってどういうふうにやるの?」と聞くと、M4ちゃんはいっしょうけんめいに、カスタのリズムをとってくれます。
「これがカスタ。そしてタンバリンは、カスタとはちがうリズムなの」
「おもしろそうだね。みんなでやったら、きっとすごい合奏になるんだね」
「うん!」
「それじゃ、あとでNちゃんが来たら、いっしょに合奏やってみようか」
「えっ、ほんと?!」
M4ちゃんはパッと顔を輝かせて、嬉しそうに笑いました。
「そうよ。だから、その前にレッスンやっとこうね」
「そうだね!」
M4ちゃんはいそいそとレッスンにとりかかりました・・・

さて、30分後、Nちゃんが来たので、M4ちゃんはさっそく、さっきの提案をNちゃんに伝えました。
「え~」Nちゃんも嬉しそうです。
M4ちゃんがカスタをつけ、Nちゃんはタンバリンだから、ソファーの下の楽器箱からタンバリンを出して渡し、
「あとはトライアングルと鈴だっけ?それもちゃんとあるよ。ほら」と先生は楽器をそろえました。
「じゃ、M4ちゃんのママに鈴をやってもらおうよ。M4ちゃん、やり方教えてあげて! それからNちゃんのママにトライアングルを・・・え?Nちゃんがトライアングルやるの?」
聞くと、Nちゃんホントは、保育園でトライアングルの係になりたかったんだけど、他の子に決まってしまってタンバリンになったとか。
じゃ、いいよ、トライアングルにしよう。
こうしてメンバー割りが全部決まりました。
先生はピアノの係です。
そうして、いよいよにぎやかに、「おめでとうクリスマス」の合奏が始まりました。

 おめでと メリークリスマス
      みんなで メリークリスマス
      たのしく メリークリスマス
      おいわいしましょう
 
      しあわせがくるように
      ひざまずき さあ おいのりしましょう

      おめでと メリークリスマス
      みんなで メリークリスマス
      たのしく メリークリスマス
      おいわいしましょう

カスタとトライアングルがリードしながらリズムをきざみ、途中では鈴のトレモロがキラキラと響き、M4ちゃんの妹、もうすぐ1才のおたんじょう日を迎えるM5ちゃん(?)もタンバリンを叩いて参加し、大合奏となりました。\(^O^)/
明日の保育園での本番も、きっとうまくいくよ!!




12月はイベント満載

2010年12月07日 | レッスン日記(小中高生)
レッスン室のピアノの横にかかっているカレンダー。
12月のページには、みんなが次々と「特別な日」を書き込んで、にぎにぎしくなってます
最初に書き込んだのは 保育園組のM4ちゃんで、「この日は妹のおたんじょうびだよ。書いといていい?」と言って、エンピツで「○○のおたんじょうび」と書いたのを発端に、「あ、その前の日はNちゃんのママのおたんじょうびなんだよ。それも書いとくね」と 隣の欄にもいっしょうけんめいに「Nちゃんのままのおたんじょうび」と書きました。
その後、「あっ、これ、何て書いてあるの?」と その『予定』を見たSちゃん(小1)が、21日か22日に「このどっちかががっこうのくりすます」と書き、またまたそれを見たM3ちゃん(小6)が、「じゃMちゃんのおたんじょう日も書いとこうっと♪」と「Mちゃんのおたんじょう日」を書き、「ついでにピアノのクリスマス会の日も書いとくね。24日は『クリスマスイベント(・ω・)』」と書き、カレンダーはますますにぎやかに。
そこで最後に先生が、「そうだ、Tちゃん(小3)も12月生まれだったよね?いつだっけ」と「Tちゃんのおたんじょう日」を書き込み、みんなの予定のところにバースデーケーキシールを貼ったのでした。
ヒバリ教室の12月は、めちゃめちゃ充実した イベント満載の月なのでした。



M3ちゃんがくれた「はいっ、M3さんからのクリスマスプレゼント
キラキラのこんぺいとうです。

ミューザ川崎 ちょっと早いクリスマスコンサート

2010年12月07日 | その他日記
横浜に住んでいる友人が「ランチタイムコンサート」に誘ってくれました。
川崎駅に隣接しているコンサートホール「ミューザ川崎」、キャパシティ2000人のホールで行われるそれは、東京交響楽団の若い弦楽器奏者四人による弦楽四重奏の「ちょっと早いクリスマス!」という 素敵なコンサートでした。

お昼の12時10分開演、40分ほどで終わる「ランチタイムコンサート」で、チケット代は破格の500円です
私はミューザ川崎に行くのは初めてだったのですが、駅の陸橋を歩きながら目に入ってきたその建物は、壁に音符がちりばめられていて すごくカワイイです



音符のモニュメントがキュート



ホールの入り口、手回しオルガンのクリスマスメロディーで迎えてくれるおにいさん。

きよしこの夜、そりすべり、もろびとこぞりてなど定番のクリスマスチューンの他、オリジナル曲や新しい曲もあり、それらがハイセンスな弦楽四重奏にアレンジされていて、とてもすてきな演奏でした。
幸せなクリスマス気分を満喫できたひとときでした