HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ドランの微笑

2012年05月22日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小5):
4年生の終わり、ブルクミュラーに入ったころ。3月ぐらいでしたか・・・
たしかその頃は、「Tちゃんが見違えるようにがんばってレッスンに取り組みはじめた!」と 大絶賛の日記を、BLOGに書いていた覚えがあります。
その後、先生がBLOG更新を怠りはじめ・・・(すみません) Tちゃんのリポートも影をひそめてしまってました。
彼女はその後、どうなったか?
なんと今も、バリバリがんばっているのです

今年の発表会では、リチャード・クレイダーマンのデビュー曲「ドランの微笑」を弾くことになったTちゃん。
この曲は、最初から最後まで、右手はオールオクターブです。
ブルクミュラーに入って、ギリギリオクターブに手が届くようになってきたので、ちょっとがんばって指を広げる練習をし、その勢いで「ドランの微笑」にチャレンジさせてみました。
最初きつかったオクターブも、今では楽々弾きこなして、なんと今日は 曲の最後まであと2小節を残すばかり、というところまで到達したのです。
「やったー、もうゴール目前だよ」
「えっ、ほんと?! 今で最後までできてる人って、ほかにいる?」
「いない!Tちゃんだけ。」
「えーっ、あたしだけ?やったー\(^O^)/」
などといいながら弾いています。

「Tちゃん、右手はメロディーだから、たっぷりピアノを鳴らして、歌わせてね。左手は伴奏だから、ベースを効かせた後はソフトな音でふんわりと。こんなふうに」
と、先生が手本を弾きます。
Tちゃんも真似してやってみます。
「そうそう!その調子。ね、自分で弾いて、さっきと全然曲がちがって聞こえるの、わかる?」
「うん、わかる!全然ちがう。」
「でしょ~。今、この窓の外を歩いてる人は、まさか小学生が弾いてるとは思わないよ。カンペキ大人の演奏だよ」
「ほんと? o(*^_^*)o」
Tちゃんの顔は、嬉しさと自信で輝いています。
ほんとに、大人になったねえ・・・

この勢いで、今年「ウォーリーズ」の四人で合奏しよう、と決めた「イン・ザ・ムード」のメロディーパートも与えてみました。
最初リズムがいまいちだったのも、数回先生の伴奏に合わせて弾くうちに、調子よくノリノリで弾けるようになってきた!
やったぜ。
今年、大きく飛躍できる手応え充分のTちゃんです。

☆タップ☆in下北沢

2012年05月20日 | いろんな楽器


「気軽なパーティーを開くので、よかったら来ませんか。パーカッションとかの演奏する人もいるし、天才タップ少年のタップもやる予定です」
と、たまたまお誘いをいただいて、夕方出かけていきました。

誘ってくれたのは、近所の多目的ホール「ハーフムーンホール」のオーナーさんです。
ヒバリがタップやるとは知らずに、軽く誘ってくれたんですが。
入ってみたら、「天才タップ少年」というのは、なんとリズムタップの草分け・HIDEBOH(ヒデボー)さんと一緒にTVに出たりして 最近注目されている 小学6年生、中野目そうま君でした!
やった~\(^O^)/感激だ!
こんな目の前で 彼のタップがみれるなんて

タップのセッションは、リハかなーと思うぐらい自然な流れで、ゆる~く始まりました。
最初は、津軽三味線(!)のかっこいいお兄さんとのセッションで。
ひとしきり三味線との掛け合いが続いたあと、徐々に ベース、ピアノ、ドラム、そしてマラカスなどの打楽器が加わって、最後は大迫力のセッションとなり、それが1時間ぐらい続きました。

そうま君が一旦まとめたあと、「大人のタップダンサーの人も来ます」と聞いていた人が登場したのですが、これがまた、古庄里好(ふるしょう・のりたか)さんという超大物だったので驚きです。
映画「座頭市」の下駄タップにも出演していた人なんだよ!
めちゃめちゃかっこいい
古庄さんのバックには、口琴(こうきん)という、口に当ててビロロ~ン♪と鳴らす、ユニークな楽器の演奏者の人が入って、それはそれはごきげんなセッションとなっていました 古庄さん。

そのあと、古庄さんとそうま君とのセッションで 白熱もピークに
最初、タップは1時間ぐらいときいていたのですが、たっぷり1時間半はみせてくれました。
そうま君は、そのあとすぐにシカゴに飛び、本場ステージのオーディションを受けるのだそうです。
近い将来、彼がブロードウェイの舞台で活躍する姿が見られることは間違いありません。

ところで、本日の舞台「ハーフムーンホール」。
実は今年の、ヒバリ教室の発表会、ここでやる予定なんだよ、みんな。
ヒバリ先生んちから 徒歩5分くらいの場所です。
気になる人は検索してごらん。

スミレのワルツ

2012年05月19日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
今年の発表会に、「弾きたい」といって選んでいたのは、ストリーボック作曲の「すみれ」という曲でした。
だけどこの曲、Sちゃんには、ちょっと役不足だと思うよ?
Sちゃん、3年目だし、すごく実力ついたんだしさ、先生としては、もっとそれを生かした、そう、ピアニスティックな曲に挑戦してもらいたいんだけどなあ?

と、心の中では思っていた私ですが、子どもたちの自主的な気持ちはとっても大事。
とにかく、さっそく「すみれ」の練習を始めることにしました。
しかし、この時点で、我々師弟の間には、気持ちのすれ違いがあったのでした。
Sちゃん自身は、「発表会で『すみれ』を弾くんだ」とワクワクしていたでしょうが、先生の方は
「とにかく、まずは『すみれ』を堪能させてあげて、その後が、発表会準備のスタートだ」と思っていたのでした。

案の定、「すみれ」は、2回のレッスンでほとんど完成してしまいました。
「もう弾けたね。簡単にできちゃったねえー」先生は言いました。
「発表会まで、まだまだ2ヶ月以上もあるよ。もっと、ほかの曲もやってみようか?
「うん、そうだね・・・」
しめしめ。引っかかったぞ。
先生が提案したのは、「スミレのワルツ」という曲です。
ストリーボックの「すみれ」とおなじようにワルツの曲で、けれどずっと変化に富んでおしゃれな曲。
実は先生が、ついこの間ネットで見つけた、とてもレアなシャンソンなのだ。
日本で弾いてる人は、ほとんどいないと思うよ。ぜったいかっこいい!
幸いSちゃんも気に入ってくれたようで、「これがいい。これ弾いてみる」と言いました。ホッ。
じゃ、さっそく楽譜書いてあげるね、と約束して、その日は終わりました。
来週、楽譜を渡してあげよう、と最初は思ったのですが、いや、待てよ。
Sちゃんって、「知らない曲」や「難しい曲」に対して変に臆病なところがあって、まず「難しい」と思ってしまうと、なかなかやっかいになります。
そこで、ひそかにSちゃんのお母さんにメールし、お母さんのPCに楽譜の1ページ目を送信させてもらいました。
教室で先生から楽譜を渡されると、なんか難しそう!と感じるかもしれないけど、おうちでお母さんがプリントアウトして楽譜を渡してくれれば、Sちゃんはきっと安心する、と踏んでのことです。
お母さんが「ステキな曲ね」とか口添えしてくれれば、なおよし。
お母さんも、ちょびっと弾いてみてくれれば、なおなおよし。「知らない曲」じゃなくなっていくだろう。

こうして、お母さんを共犯に引き込んでの「秘密工作」は まんまと成功し、Sちゃんは機嫌よく「スミレのワルツ」にすんなりと入っていったのでした。
この続きは、来週また・・・ To be continued...

Nちゃん 噴水の音色

2012年05月19日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
GWも過ぎ、すっかり2年生としてのポジションが身についてきたように感じます。
このごろは おうちから一人で来ることもあるのです。
前みたいに、ママと別れるのが寂しくて泣いたり、「ママもー」などと言うこともなくなりました。
レッスン室に入ると、はつらつとしてよくしゃべり、ピアノも積極的に弾いています。

夏に行う発表会では、「噴水のたわむれ」という曲を弾くことに決めました。
トライアングルやウインドチャイムなどの クリスタルのような音色が大好きなNちゃんには、このキラキラした音色の曲が似合います。
「Nちゃん、うーんとステキに弾いてね。手をこーんな風に、優雅に大きく動かしてね」
「うん、わかった」
Nちゃんはにっこり笑って、蝶々のように手を舞わせます。
優雅に、キラキラ踊る噴水の水を表現してもらいたいです。