三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

どの道を選んでも正しい道。

2016年01月12日 | ライヴ日記
岩手県大槌町と陸前高田市、4ヶ所での公演を終えて。



ハートのブローチは
陸前高田の方々の手編みによるもの。
衣装に見事にぴったりでした。


今回はスケジュールの都合で
万響&ゆっこの二人でのツアーになりましたが、
思い返せば私たちが出会ったきっかけは津軽の芸能だった。

あれから随分経ったけれど、
東北の芸能が大好きだという気持ちはずっと変わらない。
大阪から行く私たちが、
地元の人たちの前で東北の芸能をやることに迷いと不安を抱えながら、
でも、芸能への思いは本物だから、と思いながら行って、
大阪の人たちが東北の唄や踊りをやってることに驚いたし嬉しかったと言ってもらえて、
何よりもありがたい言葉でした。

二人で、ああほんとに続けてきてよかったね、と
感動を分かち合った夜でした。


三味線をやめようと思ったことは一度もない。
津軽三味線に憧れて歩き始めた道で
出会ったり共に歩いたり別れたり
ときには迷路をさ迷うように感じたり
後戻りしたくなったり
いろんなことがあったけど、
その積み重なりがここで一つに繋がったと感じました。

横尾忠則の代表作「Y字路」をモチーフにした作品「迷宮の鼓美術少年」の中の林英哲の言葉。
どの道を選んでも正しい道。

ここに辿り着く道だったんだ。



コメント
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