三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

三味線は楽しい。

2017年01月17日 | ライヴ日記
と改めて思った日曜の三味線三昧。



トップバッターは
現代津軽三味線のitaruさん。
津軽民謡をベースにしつつ
他の地方の民謡やジャズなども取り入れてのプログラム。

そして二番手がわたくし。
もはや津軽三味線かどうかもあやしい
連作カルメン。

津軽三味線弾きは宿命として、
古典的レパートリーが少ないがために
自力でレパートリーを拡大していくしかない。
そこで個性が出てくるのが津軽三味線の面白さでもあります。

マコさんの三線は
ひとつひとつの音が美しい。
三線ってこんなに柔らかいタッチで弾けるんだなと思う。
津軽三味線ももちろん一音を大事にはしていても
手数が多いので、余韻を聞く間もなく次の音がやってきてしまうのです。

ツヨシさんは今回は奥さまとのデュオで。
三線はみんなで楽しく~と盛り上がれるのが良い。
(津軽ものは、いささか難しすぎる。)

そして、主催の三宅さんの長唄。
今回は唄方の山田白米さんも参加で
これが素晴らしかったです!
「操り三番叟」と「たぬき」でしたが、
やっぱり三味線は古典をきちんとやるのが
いちばんかっこいいと思いました。
カルメンとか、やってちゃいけないなと反省いたしました。
最近よく思うけれど、古典の声の力は大きい。
こういうものを、文楽劇場とかではなくて
天Qみたいな気軽な場所で聞く機会を
どんどん作れると面白いんだけれど。

ラストは
野中さんの都々逸。
いつもながら見事な流れで進んでいくトーク、
さりげなく弾かれる三味線。
長唄のような舞台芸から
こんなお座敷芸まで
三味線の幅の広さは他の楽器には到底ないもの。
それだけ愛された楽器だったはずだ。

三味線の面白さ。
まだまだ現代にも通じるはず。






コメント
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