三味線というと
犬猫の皮を使うとか
ワシントン条約で規制されている象牙や鼈甲を使うとか
何かと肩身の狭いものです。
どうしても今までと同じもので、という拘りはない。
ただ、やっぱり音色が違うと感じてしまうと
完全に代替素材に移行するのはまだ難しいのかなとも思う。
大多数の人にその音の違いなんか分からない、
PA通してしまえば更に分からなくなるだろう、
とは思えども。
結局は、自分がどう感じるか、だったり。
今回、結構評判の良さげな
津軽用のべっ甲調撥パンテーラを試してみました。
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見た目には区別がつかないくらい。
左が本物のべっ甲撥、右がパンテーラ。
持った感じ、重さとか、しなり具合は悪くない。
でも、弾いてみると、ちょっと違和感。
ビミョーに弾きにくい。
いや、私が最近、津軽三味線から離れすぎてたからかな、と思って
いつもの撥で弾いてみたら、やっぱり違う。
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これ。写真でわかりにくいけど、
撥先の厚みがだいぶ違う。
これだけのことでも、スクイが引っかかったりする。
慣れれば大丈夫なのかな?
あとは、音色もちょっと重め。
べっ甲撥の方がクリアに鳴る。
それと、糸がめちゃくちゃ傷む。
(津軽でも絹糸を使う派です)
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もうちょっと慣れるまで家で使ってみるけど、
今の感じだと本番では回避しちゃうかなぁ。
いや、義太夫のあの太い撥で弾いてる人が
これくらいの厚みで文句云うなよ、て感じだけどさ。笑
津軽三味線にこそ繊細さを求めているので。
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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