三味線と動物、というと
犬猫の皮問題が叩かれがちですが、
ジャンルによっては象牙の撥を使うこともあって
象牙問題は他人事ではないのです。
それで、読んでみたものの、
象牙をめぐる問題について
何も知らなかったことに愕然としてしまった。
まず、1年で3万頭以上ものアフリカゾウが
密猟によって殺されていること。
その数にまず驚かされる。
アフリカゾウは本当に絶滅の危機に瀕している。
密輸象牙で得た資金でテロリストが武器を購入し
多くの人々が殺されていること。
大学で起きたテロの生存者のインタビューも掲載されている。
問題は象牙だけではないのだ。
密輸象牙の最大の購入先は中国。
しかし、中国はワシントン条約会議で
象牙の国内市場の閉鎖を宣言。
そのとき、反対の立場をとったのが日本だった。
次々に衝撃的な事実を知ることになった。
密輸象牙をめぐる問題の闇の深さに慄き、
あまりにも無惨なゾウの殺りくに胸が痛み、
日本政府の表明した態度に言葉を失う。
この本の中では
象牙は印鑑やアクセサリーとして売られている、としか書かれていない。
もちろん、象牙撥の市場規模なんて、たかが知れている。
それでも、私たちが象牙撥を手にしていることは事実で、
代替素材の普及がなかなか進んでいないことも事実だ。
本当に象牙撥でなくてはいけないのか。
その思いを強くする。
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►演奏予定
11月20日(金) 三味線三昧@京都・天Q
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