三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

象牙問題。

2020年11月06日 | 読書
三味線と動物、というと
犬猫の皮問題が叩かれがちですが、
ジャンルによっては象牙の撥を使うこともあって
象牙問題は他人事ではないのです。

それで、読んでみたものの、
象牙をめぐる問題について
何も知らなかったことに愕然としてしまった。

 
まず、1年で3万頭以上ものアフリカゾウが
密猟によって殺されていること。
その数にまず驚かされる。
アフリカゾウは本当に絶滅の危機に瀕している。

密輸象牙で得た資金でテロリストが武器を購入し
多くの人々が殺されていること。
大学で起きたテロの生存者のインタビューも掲載されている。
問題は象牙だけではないのだ。

密輸象牙の最大の購入先は中国。
しかし、中国はワシントン条約会議で
象牙の国内市場の閉鎖を宣言。
そのとき、反対の立場をとったのが日本だった。


次々に衝撃的な事実を知ることになった。
密輸象牙をめぐる問題の闇の深さに慄き、
あまりにも無惨なゾウの殺りくに胸が痛み、
日本政府の表明した態度に言葉を失う。

この本の中では
象牙は印鑑やアクセサリーとして売られている、としか書かれていない。
もちろん、象牙撥の市場規模なんて、たかが知れている。
それでも、私たちが象牙撥を手にしていることは事実で、
代替素材の普及がなかなか進んでいないことも事実だ。
本当に象牙撥でなくてはいけないのか。
その思いを強くする。


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►演奏予定
 11月15日(日) Penguin's Live@西宮Live Spot Penguin
 11月20日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。


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