三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

音階の温度。

2006年06月20日 | 三味線のはなし
今日は、BATI-HOLIC自主公演に向けて練習でした。
この前、七つの子が・・・と言ってた、笛とのデュオ曲。
あれはパロディだから、それで良いらしいです。

一応、なんとなく手付してたのですが、
作曲者曰く、もうちょっとあったかい感じ、がほしいと。

なんでしょう、津軽三味線って、もともと酷寒の地の楽器なので、
やっぱり暗かったり、哀しかったりするんだと思うのです。
義太夫の演奏家が、津軽は暗くてあかん、と言ったとか言わないとか、
そんな話を読んだことがあって、そのときに、
あの津軽の風土から、明るいものが生まれたら変だと思いました。

が、そこは創作モノをやるわけで、
いろんなことを試せるのはオリジナルならでは。
かといって、いきなり琉球音階とかになっちゃうと、
別の意味で寒いので、
民謡の音階は保ったまま、音の動かし方で一工夫。
こういうアプローチって、自分ではなかなか出てこなかったりするので、
やっぱり人と一緒に音楽やるって楽しいなと思います。

ノスタルジックに泣ける三味の音、
そんな感じをめざしたいな。
音色へのこだわり。ポイントはここでしょうか。
世の中の津軽三味線のイメージを裏切る繊細さ。
・・・と色気が出ればいいな。

しかし、笛とあわせるときに、ピッチが気になるってのはナゼ?
相方さんとは全然そういうのなかったのになぁ。
彼女の笛は何か特殊仕様なのか??
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