昨年、通し上演を観た谷賢一作『福島三部作』が
第64回岸田國士戯曲賞・第32回鶴屋南北戯曲賞をW受賞。
私はそんなにたくさん演劇を観てはいないけれど、
この作品を観られたことは本当によかった。
フィクション、ではあるけれど
福島の原発をめぐる多くの現実・事実について
鋭く突き刺さってくるものがあった。
当たり前のことなのだけど、
原発事故はある日突然起こったことではなく
そこに至る歴史があって、そのことに対して
それまであまり意識することがなかった。
原発はどうやって作られたのか。
なぜ福島だったのか。
福島とはどんな土地なのか。
そういうことを。
そして、それは原発の作られた50年前よりも
もっとずっと長い時間を考えることだ。
『新復興論』の中で触れられていた小説、
古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』を読んで
その思いがまた強くなる。
近代、近世よりも、もっとずっと長い時間と
これから先の未来の時間とを感じること。
そして、生きているのは人間だけではないこと。
原発事故の後、人々が避難して残された多くの家畜が死んだこと。
牛も、馬も、その土地で長い間、人とともに生き、死んできた。
想像力を働かせなくては。
想像力を働かせるためには
もっと自分のアンテナの感度を上げて
まだまだ気づかずに過ぎていることを
見つけられるようにしなくては。
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►演奏予定
2月15日(土) 椿紅静月、津軽三味線の夕@Music Pub Siren
2月23日(日) 新てんのじ村チャレンジ@西成永信防災会館
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