三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

歌について考える。(多分其の一)

2019年11月08日 | 三味線のはなし
三味線が一撥の積み重ねなら
歌は一声の繋がりだ。

先日来、松浪流では "歌のレッスン" なるものが始まりまして
私もこの間、初回を受講してきたのですが。

この "歌" というのはつまり
地歌や上方唄に限定したことではなく
ジャンルを超えて、演歌でも歌謡曲でもジャズでも通じる
歌うことの根底にあるもの、発声や表現力の勉強ということですが。

一声発した瞬間に聴く人を魅了する声

そんなのがあるなら、誰だって欲しいでしょうよ。
レッスンを受けながらも、私には疑問が解けない。
それって、訓練や学習で習得できるようなものなの?
フマジメNo.1の私が、発声練習をちゃんとやれば
確かに声は変わるかもしれない。
でも、それが魅力的な声であるかどうかは、別じゃないの??
と思えて仕方がない。
私が自分の唄に確信が持てずにいるのは、そこ。
上手じゃないけど個性的な声の人、っているじゃないですか。
その声の力に勝てるのかな。って。

 
音楽、唄というものは究極「声」でしょう。メロディよりもサウンドよりも。
ワン・フレーズ、一小節、いや、ひと声発しただけで、
ああ、この声には天性のなにかが宿っている、信ずるに値すると感じられるかどうか。
極端な話、オリジナルでもカバーでもなんでもいいんですよ、その人だけの「声」があればね。



ということなんじゃないのかなと思いつつ。
でも、御託を並べたって仕方がない。
まずはやってみるしかない。
昨日のブログと同じく、基礎をおろそかにしない、
発声練習を嫌がらない。

と思ってるのに、未だに喉の状態が良くならず、歌えない日々です。
(歌について考える話は、もうちょっと書きたいので、そのうち其の二を。)


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►演奏予定
 11月24日(日) 天Q邦楽の宴
 11月30日(土) 娘義太夫 豊澤住造一門の会
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。

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