時のたつのは早い。
2025年も、もう一カ月過ぎて2月になった。
今日は栴檀の木について、述べたい。
栴檀はその幹を薄く板状にして、
扇子に使われる。
扇子で風を送ると良い香りがするが、
この扇子の材料は白檀と言っている。
栴檀は扇子になると白檀に変身して芳香を放つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/90/f72d3850dd9027199bcb4babebe19d54.jpg)
春に新芽が出て、青い葉が茂るが、
秋には実を付けて葉が落ちるや、
沢山の実は白く変色して小鳥の餌になる。
(沢山の実をつけた栴檀)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/07/4f8df42703bf86f6c7ac24a7f78bec3b.jpg)
小鳥が食べ残して、地上に落とした種が、
12~1月にかけて無数に転がっている。
(小鳥がその実を啄む)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/de/3393a285f7894520be7a9a78bedbfc72.jpg)
(落ちた栴檀の実)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/01/634f567819ee23e9e2eb8022a538af0c.jpg)
さて、表題の「栴檀は双葉から芳し」であるが、
ボクはこの種から新芽を出して双葉が出た時には、
すでに「白檀のような芳香を放つ」、と勝手に思い込んでいたが、
本当かどうか確かめて見た。
どうしてかと言うと、
春になって出てきた新芽の緑の葉をもぎ取って、
匂いを嗅いでみたけれど、
何の匂いも感じなかったからである。
しかも種から出た双葉も芳しい香りは無かった?!
どう解釈すれば良いのだろう・・・
思い悩んでいる・・・
回答を探していたら、
ネット上に同志社大学の吉海直人教授が述べている。
(誤解された「栴檀は二葉より芳し」 :: 同志社女子大学 )と題して、
下記URLからご覧いただきたい。
肝心なのは、
「香の原料は日本には自生していません。
すべて温暖なインド・東南アジアから輸入していました。
それだけ貴重なものだったのです。
それは「白檀」だけでなく「栴檀」も同様です。
「栴檀」にしてもインドの「栴檀」(白檀)と
日本に植わっている「栴檀」では種類が違うからです 。」と有ります。
また、別に植物学者によれば、
「日本の栴檀は新芽が出た双葉から香りはしない」とのこと。
これでやっとボクの疑問が解け、納得しました。
日本には香の原料はなかったのですね。
わざわざ輸入してきていたものだったとは貴重なものだったのでしょう。
そう言えば、香草の類も日本にはなく、他のアジア諸国にはありますね。だから、日本人はあまり香草が好きではないのかもしれません。パクチーとか今好きな人は多くなっていますが、嫌いな人はかなり多いですから。(私はパクチー大丈夫です。結構、好きです。)
>日本には無かったのですね... への返信
知らなかったことを、調べる人は沢山いるのですね。
納得いきました。