
(JR浮間舟渡駅)
我が家からおよそ2kmの所に、浮間公園がある。
この公園の前に埼京線の駅「浮間舟渡(うきまふなど)」がある。
どうしてこんな長い駅名になったかというと、
駅そのものが板橋区舟渡と北区浮間の区境にあるからだ。
駅もそうなら、浮間公園の池も中心線の左右で、
板橋区の北区に別れる。

(浮間公園、左の風車があるほうが板橋区)
どうしてこうなったかと言うと、
実はこの浮間公園の池は元荒川であったからである。
その昔、荒川の流芯を境に板橋区と北区に分かれていたという経緯がある。
荒川は大きく曲がりくねっていたため、
大雨が降るたびに氾濫していた。

(中央の浮間公園、現在の地図)
そこで明治になって治水事業が進められ、
曲がっている荒川を直線のし、
さらに上流から一本別の流れを造った。
荒川放水路と以前は読んでいたが、
現在の荒川である。
浮間公園の池は川の名残である。
地図をごらんいただければ納得いただけよう。
放水路が出来る前の荒川は、
現在新河岸川と呼んでいる曲がりくねった川であった。
手書きした地図の頂点が今は戸田橋であるが、以前は戸田の渡しであった。

(治水前の荒川を手書きした)

(板橋側の戸田の渡し跡)

(現在の荒川の流れ)

(現在の戸田橋と埼京線の鉄橋、この右側に戸田の渡しがあった)