動物の繁殖時期らしく、
カラスが巣造りの材料を懸命に探していた。
見ていると地面をつついて、細い枝を咥えている。
用心深いカラスが、わき目も降らずに細い枝を咥えている。

枯れ枝なら、いくらでも落ちているのに、
わき目も降らずに地面をつついて居るのだ。
そして口ばしには無数の細い枝を咥えている。
飛び去った後、その地面を見て納得した。
細い木の根がいっぱい走って居た。

この細い根をむしり取って、
巣造りに励んでいたのですね。
落ちている枯れ木では、折れてしまい巣造りが出来ないのでしょう、
納得しました。
一方で、先日、スーパーマーケットの入り口を入った内側で、
小鳥がバタバタして居るのを見つけ、
どうしたのかなと思って近寄って見ると、
ムクドリのヒナがバタバタ出口を探している様子。
スーパーマーケットの出入り口は、
オートドアーになって居て、
どなたかお客様が入る時に、
開いたドアーの中へ小鳥は一緒に入ってしまったようです。
外へ出ようとしてもオートドアーが開かず、
疲れてドアーの足元でバタバタして居るところへ、
ボクガ通りかかった。
続いて別のお客さんが通りかかり、オートドアーが開いたので、
ボクガ足でひな鳥をドアーの外へ推しだしてやった。
すると、ひな鳥は1メートルほど飛び出したところで、
一休み。
余程疲れたのだろう、立ち止まったヒナの傍に、
親鳥と思われるムクドリが飛んできた。
ひな鳥を見るなりチチと鳴いて
「こっちへこい」とでも言いたげに誘導している。
ひな鳥はかなり疲れていたと見え、
数メートル先の自転車のかごに また止まって、
「助けてよ」と出も行って居るかのように(チチ)と鳴いている。
すると親鳥らしき鳥が飛んできて、
自転車のかごのひな鳥の脇に止まるや、
「こっちへ来て」とでも言って居るのか、(チチ)と鳴いて、
道路先の生垣の方へ飛んで行った。
その少し後にひな鳥は羽ばたいて、
親鳥とは関係のない方向に飛んで行ったと思ったら、
ひな鳥の後を追って親鳥が平行して飛んで行った。
どうなったかは知らないが、
子を思う親の気持ちは、動物であれ人であれ、
見守る気持ちは同じだなぁ、と思った。
子を思う親の気持ちは、子供の行動を見過ごすことは無い。
どんな時でも危険な行動は諫めるし、
危険が迫ると親が子供を庇うし、
オヤが見代わりになることも厭わない。
ムクドリの親は絶えずヒナの行動を見て居て、
我が身の危険も顧みずヒナに付き添う姿に感動した。
それから考えれば、
先だって人骨らしきものが見つかった、
山梨県道志村の子供の骨、迷子になった経緯をみて、
三年前に山の中で親が子を見失ったことさえ、
ボクには信じ難い。
ムクドリの親子を見て、
こんな事が頭に浮かんだ。