(大雄寺)
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(那須・黒羽5)
修験光明寺跡をでて凡そ四キロ、那珂橋西の信号を右折して、
那珂川を渡る。落ち鮎の簗漁(やなりょう)が盛んな所で、
生きの良い鮎の塩焼きが食べられるのだが、
時間も迫っているし、場所も知らない。
橋を渡って最初の信号を左折すると、黒羽観光交流センターへ出るはずである。
信号を左折すると黒羽観光交流センターはすぐ見つかった。
大田原市役所の黒羽庁舎の中にあるからで、
庁舎は大きな駐車場を備えた立派な建物である。
黒羽観光交流センターを右に見て、最初の交差点を右折すると、
道路は上り坂になり道なりに行くと左手に石柱が見える。
大雄寺で、手前左側に駐車場もある。
その先三~四十メートル左に芭蕉公園入り口があるはず。
先ずは大雄寺に入る。
参道入り口の両側に石柱があり、
右側に黒羽山、左側に大雄寺の文字が見える。
少し行くと長い階段が見え、
数段上に右手に「不許葷酒入山門」の石柱が建っている。
(「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」と読み、
葷酒はねぎ・にらなど臭気のある野菜と酒のことで、
臭気と酒気のある者は山門内に入る事を許可しない、という意味。
永平寺など禅宗のお寺の門前に建てられている事が多い。)
(不許葷酒入山門の石碑)
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石の階段を上がっていくと、左右に仁王の石造が置かれている。
右側が阿形の仁王で左が吽形の石造で、
右から読むと阿吽の石像と言う事になる。
よく阿吽の呼吸と言うが、
もともとは、呼吸を意味するもののようですが、
二人以上が一つの事をするときの、
微妙 なタイミングや気持ちの一致を表す言葉である。
「阿」は考えてみれば「アイウエオ」の「ア」であり、
辞書の一番最初に出てくる。
「吽」辞書の最後の「ン」であるから、
「ア」から「ン」までに辞書に出てくるものは、
この世の中の全てであり、喜怒哀楽、艱難辛苦、
自然天然、森羅万象の
全ての間を通り抜けて到達する本堂、
すなわち、極楽を意味している。
神社仏閣の阿吽の仁王、阿吽の獅子や狛犬の間を抜けて、
お祈りをすれば、極楽へ行けると言う事であろう。
その間の階段を登ると、山門がある。
山門を抜けると、左手に観音菩薩立像があり、
「黒羽藩主大関氏累代の墓」の案内が左を指している。
(右側の阿像)
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(左側の吽像)
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(黒羽藩大関氏累代の墓の案内が見える)
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さらに先にある階段を登ると「大雄寺参禅道場」の墨痕鮮やかな看板が見える。
ここは禅道場への渡り廊下になっている。
渡り廊下を跨ぎ通ると、横に長い見事な総茅葺の本堂、
参禅道場、庫裏が見える。
先客はあるものの、鳥のさえずる声が聞こえるだけで、
水を打ったように静かである。
静かに手を合わせ、頭をたれて本堂から下がる。
(大雄寺参禅道場)
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(渡り廊下)
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(茅葺の本堂)
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大雄寺を出て、少し進むと右側に駐車場があり、
芭蕉公園駐車場と書かれている。
左側には、大きな「芭蕉公園」の看板がある。
山道を入ると、すぐ左に階段があり、その上の方に旧浄法寺桃雪邸がある。
芭蕉は「おくのほそ道」に次のように書いている。
「黒羽の館代浄法寺何がしの方に音信(おとづ)る。思ひがけぬ主(あるじ)の悦び、
日夜語りつづけて、其の弟桃翠など云うが、・・・」とある。
日夜語りつづけて、其の弟桃翠など云うが、・・・」とある。
芭蕉は黒羽藩大関氏の城代である浄法寺桃雪の家を訪ねた。
大層歓迎されてよほど居心地が良かったのであろう、
其の弟桃翠の家にも泊まったりしながら、
14日間も滞在している。
ここ浄法寺邸跡に芭蕉句碑、
・山も庭も 動き入るるや 夏座敷 芭蕉
がある。
(芭蕉公園の入り口看板)
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(旧浄法寺桃雪邸)
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(「山も庭も・・・」の句碑)
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さらに進むとT字路となるので、ここは右折すると左手に飲食店があり、
又道路にぶつかる。
途中の芭蕉句碑、
・田や麦や 中にも夏の ほととぎす 芭蕉
がある。
(「田や麦や・・・」の句碑)
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ここを左折すると、竹薮の中を通るようになり、
右へ上る階段がある。
進むと広場に出て、「芭蕉公園」である。
山間部にしては、かなり広い場所で、広場の左手に句碑が建っている。
・鶴鳴くや その声に芭蕉 やれぬべし 芭蕉
とある。
(竹薮の道)
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(芭蕉公園)
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(句碑がある公園)
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(句碑「鶴鳴くや・・・」)
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その先、左手にもう一つ昇りの階段とその上に東屋があり、
昇っていくと芭蕉の館が、広場の向こうにある。
広場の左には、史跡「黒羽城址 三の丸跡」の標柱があり、
その奥に奥の細道の文学碑とともに、
・かさねとは 八重撫子の 名成るべし 曾良
の句が載っている。
(もう一つの階段道と東屋)
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(芭蕉の館)
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(黒羽城址 三の丸の標柱)
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(「かさねとは・・」の句がある文学碑)
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芭蕉の館前には馬に乗った芭蕉と曾良の銅像があり、
その脇にも文学碑が置かれている。
館の中の電灯が気になり、早々と芭蕉公園を出る。
(芭蕉の館2)
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(騎馬の芭蕉と曾良の銅像)
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・もうすこし あればと願う わがままに
時は静かに 流れ行くなり hide-san
時は静かに 流れ行くなり hide-san
相当勉強されたのでは?
大雄寺は大きなお寺で、いかにも
藩主菩提寺の風格があります。
芭蕉の句は今一つ理解できません。
ストレートな詠みならわかるのですが。
もっと東側になるんですな、那珂川って水戸の方へ流れて太平洋に注ぐんでしたね。
鬼怒川のように南へ流れずに山越えして確か茂木町の先などは結構な山間部ですから不思議に感じます。
もうすぐ白河の関跡ですね一度行きたいと思っている場所なので楽しみにしています。
高齢者の趣味ー好奇心ーみたいなものです。
大田原市の黒羽庁舎の三階くらいの高さにr道路を通って、
駐車場から階段を登った所に三の丸跡の標柱がありました。
黒羽城址に行っておりませんが、
大田原市の説明では、那須野ヶ原が一望でき、
その向こうに日光・那須連山が見えるところだそうです。
この後、日本四大禅道場の雲巌寺、芦野氏の遊行柳、
与一が願った温泉神社と殺生石、
それからやっと白河の関ですが、
もう福島は雪がありそうで、白河の関は来春ですね。
命があればの話ですが。
来春を楽しみに・・・
寒さ厳しくなりました、お風邪引かれません様に。
厳しい掟…
先輩の禅宗の僧侶は日本酒好きでしたね。
現役の頃から、日本酒好む会の会長
羽目を外すことはなかったが…
お土産にお酒をもらったことも…
「臭いの強い山菜は美味しいですね」
その欲望を抑えようとしたのでしょうか。