楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

長命寺の芭蕉句碑と言問団子(旧日光・奥州街道の番外記 3)

2013年06月02日 17時04分24秒 | ひとり歩き旅
(言問団子)

(芭蕉句碑と言問団子と常夜灯)
言問い団子を捜し求めて、進んだらお店がお休みだったことは先に述べた。
その団子をどうしても食べてみたくなり、もう一度訪ねる事にした。

向島墨堤組合のある見番通りを進むと、
回りには元料亭(現料亭かもしれないが)らしき建物が目に付く。
進むと左手に長命寺がある。
門の中を覗くと、幼稚園なのか寺院なのか、
境内の左右に幼稚園の園舎が並んでおり、
「言問幼稚園」と看板が出ている。
正面に真新しい本堂が見える。
(見番通り)

(以前料亭だった建物?)

(以前料亭だった建物?(2)

(以前料亭だった建物?(3)

(以前料亭だった建物?(4)

(長命寺の名の由来が、徳川将軍家光が鷹狩の際、
急な腹痛に見舞われ寺の井戸水で薬を飲んだ所、
治まったので水を汲んだ井戸を長命水と呼び、
お寺の名前を長命寺にしたという。)(墨田観光協会)
中ほどに進むと左手にその井戸はあった。
なるほど井戸水の水受けに長命水と刻まれている。
ここまでは前回のべた。
(長命水の井戸と幼稚園バス)

長命寺境内には、他に芭蕉句碑、

・いざさらば 雪見にころぶ 所まで   芭蕉 

がある。
(芭蕉句碑)

(芭蕉句碑は、全国に1500余りあるとされるが、
この雪見の句碑は、
最も優れた一つといわれています。
この句碑は芭蕉の弟子 祇空がこの地に芭蕉庵を作り、
その後、祇空の門人 自在庵祇徳は、庵室に芭蕉像を安置し、
芭蕉堂としました。そして安政五年(1858)三世祇徳が、
この句碑を建立しました。――後略)(墨田区教育委員会)

ボクはこの句よりも、

・ いざ行かむ 雪見にころぶ ところまで 

「笈の小文」にあるこの一句の方を、中学生の時覚えたので、
この句の方が好きだ。

「いざ行かむ・・・」のほうは、下駄に雪が積って転びそうになるところまで、
雪見に行こうではないか、で
「いざさらば・・・」は、それでは「さようなら」雪で転ぶ所までは行きます、
と悲壮な覚悟の旅よりも良いとおもわれる。
雪の中を旅に出るよりは、
転げる所まで雪見物に出かけて見ようのほうが、
気持ちが軽やかで良いように思う。

長命寺を出て、次のT字路を左折して、突き当たった所に
「言問団子」屋さんがある。
この間は休業であったが、今日は開店している。
大きな「こと問団子」暖簾がかかっている。
お店に入ったら店員以外に誰も居ない。
(言問団子屋さん)

しかし店内には、テーブルや椅子が並んでいる所を見ると、
多いときは沢山の人でごった返すに違いない。
店内で戴く団子一人前とカミサンへのお土産を購入する。

店員(三人)の皆さんが、
ボクの細かい動作を一つ一つ見守っているようで、
どうも食べづらい。

すると奥から年配の男性が出てきて、三人の店員は奥に入ったので、
安心して大口を空けて団子を頬張った。
甘くて、とても美味しい団子であった。

(美味しく戴いた団子)
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Potora!  NTTグループ運営!