日本における風習では
お祝いやお悔やみでお金を入れる特別な封筒があります。
ご祝儀袋・お香典袋と呼ばれる封筒です。
さらに、
そのご祝儀袋やお香典袋を、そのままバックから取り出して渡したりしません。
袱紗とよばれる布に包んで持ち運び、受付でその袱紗から封筒を取り出すのが習わしとなっています。
おそらく昔は
婚礼にしても葬儀にしても自宅で行われたので、袱紗から封筒を取り出すことは畳の上で、折った膝の上で行われていたのでしょう。
イメージするだけで美しい仕草です。
ところが現在は、受付がテーブルなので立ったまま袱紗から封筒を取り出します。
受付テーブルに置いてゆっくりと広げればよいのでしょうけれど、
そのような立ち振る舞いが出来るほどの余裕もなく、
空中で取り出した後の、ダラっとした状態の袱紗を私は持て余してしまいます。
そこで、ポーチ型の袱紗をシルクの着物生地で作りました!
下に敷いてある紫やグレーの布地は、従来の袱紗です。
このポーチ型の袱紗であれば、
立ったままでも封筒が取り出しやすいですし、畳む手間もいりません。
もっと早く作っておけば良かったと思っています。
ところで、袱紗(ふくさ)という単語です。
見慣れない漢字ですが、それぞれの字が持つ意味が分かれば理解できます。
「袱」(フク・ふくさ)・・・物をつつむふろしき
「紗」(サ・シャ・うすぎぬ)・・・うすぎぬ・地の薄い絹織物
漢字の意味が分かれば、品を見たことなくてもイメージできるんですねぇ。
”薄い絹織物のふろしき”
今は
通販で袱紗を検索すると、ほとんどが上の写真のようなポーチ型です。
そのうち、
袱紗は、もともとは正方形の布であったと説明されるようになるのでしょう。
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