新しい小説に出会うきっかけは、色々あります。
書店や古本店や図書館で手にした本だったり、友人のお薦めだったり口コミだったり。
今回は珍しく、芸能ニュース絡みでした。
女優の黒木瞳さんが監督として手掛けた映画が、コロナの影響で昨年11月に延期されて封切られました。
その映画の主役が10月に自動車事故の加害者となった伊藤健太郎くんです。
また出演者の中には、大麻取締法違反で逮捕された伊勢谷友介氏もいます。
封切前の宣伝として、主役がテレビ出演しないことも影響したのかもしれません。
『興行収入大爆死』と書かれたヤフーか何かのニュースタイトルを目にしました。
クリックして映画のあらすじを読んだところ、とても興味を魅かれたのです。
原作は、内館牧子著 『十二単を着た悪魔 源氏物語異聞』でした。
さきほど
ようやく図書館の予約順番が回ってきたこの小説を、読み終えたところです。
私は、源氏物語が好きで、関連した小説もマンガも読みます。
瀬戸内寂聴著『源氏物語』 ・ 高山由紀子著『源氏物語~千年の謎』・大和和紀著『あさきゆめにし』 etc・・・。
タイトルに『異聞』とある内館作品は、通常知られている『源氏物語』とはまったく違った視点で書かれいて、とても面白かったです。
本来、弘徽殿の女御といえば
有力者である右大臣の父を後ろ盾にして帝の妻となっていましたが、
後に帝の寵愛を受け始めた桐壷の更衣に嫉妬して、意地悪をする役どころ。
しかし、内館作品では
千年後の現在であれば、”政治力も備えたキャリアウーマンであったはずの人物” として描かれていました。
このような発想を持ち、小説として仕上げるとは恐れ入ります。
『異聞』(いぶん)・・・常と変わった風聞・珍しい話
小説においては、
皆に良く知られている内容とは違う目線で、同じ題材が書かれている。
これと同様に、『外伝』として書かれる小説もあります・
外伝は、物語の本筋とは別の裏話などです。
連載とは別に、主人公の若い頃の話が書かれた本なども、それにあたります。
私はどちらも好きです。
源氏物語が題材の映画であれば、
宝塚出身の黒木瞳監督のもと、衣装も相当豪華だったことでしょう。
観てみたい!
すぐに、上映スケジュールをチェックしたのですが
残念ながら、早々に終了していました。
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