昭和ひと桁生まれの母は、とにかく物を取っておきます。
とっくに着ることのなくなっている着物類が、綺麗に畳まれて押し入れの奥に収まっていました。
どうするつもりだったのでしょう?
私にとっては、思いがけない趣味を持つことになりました。
有り余る着物地を利用して、服や小物を作ることです。
昭和の着物は、すべて手縫いなので
ほどくのに、さほど手間がかかりません。
紳士用の浴衣もありました。
綿の生地の肌触りが良く、涼しそうです。
一枚の浴衣から、2本のすててこルームパンツが出来ました。
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短パンに見えますが
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安心してください。 丈はひざ下です。
ところで、
平仮名で 「すててこ」。 カタカナで 「ステテコ」。 どちらが正解なのでしょう。
広辞苑には
平仮名で 「すててこ」 と書かれていました。 漢字表記はありません。
不思議な音ですが、外来語ではなく日本語でした。
由来を調べたところ
明治時代の寄席。
一席終えた落語家がおもむろに立ち上がり、尻っぱしょりで向こうずねを突き出して
「すててこ、すててこ」 言って拍子を取りながら踊る姿が、大受だったそうです。
この 「すててこ、すててこ」 は、太鼓の音を真似ていたようです。
お尻までまくり上げた着物の下に履いていたのが、こんな感じの下着で
そこから 「すててこ」 と、呼ばれるようになった説が有力です。
♫どんぶり鉢ゃ、ういたういた、すててこしゃんしゃん♪
なるほど
この 「すててこ」 も太鼓の音だとすれば、 「しゃんしゃん」 は三味線あたりでしょう。
「すててこ」。 確かに、軽快なリズム感があります。(?)
不思議な名称だと思っていましたが、太鼓の音だと思うとカワイイ~。
#浴衣リメイク
売っているステテコより、高級感があり、
涼しそうだねー
衣類、全部ハンドメイドできそう👏
今まで履いていたステテコは、いかにも下着だったから。
全部作りたいなと思ってま~す。