「水木マンガの世界」「森にすむ妖怪」「神仏・吉兆を司る妖怪たち」ときたので、次は「身近なところにひそむ妖怪たち」という事で、割と知られた妖怪たちが登場してくる。
まず初めに川赤子である。
川や池で赤ん坊のように泣く妖怪。声のするあたりに行っても誰もいず、しばらくすると別の場所で声がして、改めてその声のする方へ探し回る人が、足を滑らせて水の中に落ちると鳴き声がやむという。
声だけの妖怪で、実は姿ははっきりとしていないらしい。というかこの妖怪の伝承自体があまりはっきりしていないようだ。
ただ、「水木しげるの妖怪文庫」や「日本妖怪大全」などに出てくるので、そういった意味ではなじみがある妖怪である。
次に登場するのが、濡れ女である。名前を聞くとちょっと艶っぽい感じもするが、実物は、蛇女の親せきがと思うような姿である。
海や川に現れる妖怪であるそうで、越後と会津の境に現れたと言われる。言い伝えを読むと人を襲うような妖怪で、牛鬼という妖怪に使われる妖怪であるという話もある。
濡れ女の尻尾は3町(一町は約109mなので、約327m)先まで届くので、見つかったら最後、どんなに逃げていっても必ず巻き戻されるらしい。
濡れ女に近い名前の妖怪で、濡れ女子(おなご)というのもいるが、人間の姿をしているので少し違うようだ。
次は、ご存じ鬼太郎と目玉おやじだ。
橋の欄干の座って、右手の手のひらに目玉おやじを乗せている。人気がある像なので、人が写っていないように撮るのにちょっと苦労した。(苦笑)
鬼太郎というと、僕の記憶にあるのは、白黒のアニメーションなのだが、どうもそれは再放送を見ていたようで、リアルに見てたのは、第2期のゲゲゲの鬼太郎のようだ。最初見たときは、怖くて泣いていたようなのだが、今ではお気に入りになっているのだから不思議なものである。
ゲゲゲの鬼太郎の魅力は、鬼太郎を取り巻くいろいろな個性的な妖怪たちだと思うのだが、その代表格が、鬼太郎のお父さん、目玉おやじであろう。子どもよりも親の方がはるかに小さく、姿も全く違うという所に面白さを感じた子どもも多かったと思う。ただ、鬼太郎を心配するあまり蘇った妖怪なので、鬼太郎が危険な目に遭うと俄然存在感を増す。「オイ、鬼太郎!」と呼ぶセリフは有名だよね。
次に小豆洗いである。
この妖怪もよく知られた妖怪だと思う。ドラマ「のんのんばあとオレ」で小豆はかりたちと一緒に踊ってたと思う。
たいてい夜の谷川や橋の下に出て、ショキショキと小豆をとぐような音をさせる妖怪である。ただ、この妖怪も姿は現さず音だけがする妖怪であるようだ。
「小豆とごうか、人取って食おうか、ショキショキ」という歌も知られている。
地方によっては縁起の良い妖怪とされ、背が低く、目が大きい法師姿の妖怪で、小豆をもって谷川でこの妖怪を目にすると早く縁ずくと言われていたそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます