休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

モンゴル帝国の興亡(上)

2006-04-05 16:29:03 | 読書日記
モンゴル帝国の興亡(上) ~軍事拡大の時代~
 杉山 正明 著 講談社現代新書

 中国史には興味があるのだが、いかんせん古代史の本を読むのがを精一杯で元の時代などぜんぜん読むこともなかったのだが、何の気なしに取った本書、非常に興味深い出だしで始まっていたのでつい買ってしまった。
 というのも、私たちが歴史の時間必ず日本を西洋に紹介したとされる「東方見聞録」という書物を書いたマルコ・ポーロという人物が実在したかどうか定かではないということなのだ。本書によると実在を証明する文献がないのだという。私たちが当たり前と思っていた事実が意外とあやふやな土台に立っているということなのだろう。
 そしてモンゴル帝国についても、私などはついモンゴル帝国が中国に侵入してきて元という国を建てたのだろうと思っていたのだが事実はそう簡単ではないらしい。本書を読んでいると元という国は、モンゴルが打ち立てた世界帝国の一部分でしかないらしいのである。モンゴル帝国というのは東洋史のみならず西洋史にもまたがって存在した世界帝国であるらしいのである。いわば東洋史と西洋史を統合する存在であったようだ。
 よくよく地図を見てみるとロシアを通れば東欧とアジアはつながっているんだと思わず発見。いつも地中海の方からしか西洋を見ていなかったということなんだろうか。
 思わず脱帽してしまうほど私たちの常識としている歴史像が打ち壊されていく気がした。
 しかし、用語が多少専門用語に満ちているのでそこが少し難しい気がするのと登場人物の名前どうも覚えられなくってついつい何度も系図を見直さないとぜんぜんわからなくなってしまっていたぞ。漢字の名前は比較的覚えやすいのだが、カタカナはどうもという感じである。そういえば私は外国人の顔がぜんぜん覚えられないという欠点があるのだなあ。
 
 上巻は、チンギスハンからフビライの登場まで。大モンゴル帝国の統一が挫折するまでである。下巻もある。早く買って余韻が残っているうちに読まないと。

 そういえば昔豊田有恒のSF小説で「モンゴルの残光」というタイムパトロールものの小説があった。設定ではモンゴルが世界を統一していた歴史が変わっていくというものだったような気がするが、なかなか読み応えのあったSFだったけど、きっともう絶版なんだろうな。

 人事異動も終了。2年連続誰も異動しないという不思議な職場です。館長は自分の異動ばっかり熱心になってその他は何もしていなかったという事なんだろうな。(仕事も大してしていない、たぶん周りがどんな仕事をしているかもわかっていないだろうな。たっかい給料もらってるのに。こういうのを税金泥棒って言うのかもね。)その報いが私たちに及んでるんだろうなあ。ついでに自身も異動なし。こんだけ力も人望もないと話にならんね。まったく。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新撰組と沖田総司 | トップ | 今春のパンサーズの試合日程 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書日記」カテゴリの最新記事