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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

新撰組と沖田総司

2006-03-21 10:59:51 | 読書日記
新撰組と沖田総司 ~「誠」とは剣を極めることなり~
 木村 幸比古著 PHP新書
 別に新撰組のファンでもなんでもないのだが、ついつい春先などはついつい幕末関係の本を手にとって読んでしまう傾向にある。新撰組、幕末となると京都関係の地名や名所が出てくる。学生時代を京都で過ごしたものにはつい郷愁を感ぜずにはいられないからだろうか。
 大学に入学してからは、高台寺の方を探索したりしてました。当然、坂本竜馬や中岡慎太郎のお墓も見に行ったりした。そのせいか桜の季節と明治維新と非常にイメージが重なってしまうことになる。そういえばそのころは京阪電車も地下にもぐっていず、桜の季節は桜のトンネルを走っていて、それはもう京都らしい美しい景色だったのだが、昭和の終わりとともにその光景も終わってしまった。便利さと引き換えに失ってしまったものは大きい。
 本書は、後世新撰組の3羽烏といわれる沖田総司を中心に、新撰組の歴史を追っている。著者は剣道にも詳しい様子で、非常に詳しい解説がある但し門外漢の私にはちんぷんかんぷんである。ただ漠然と若干20歳で免許皆伝に至るというのはすごいことなのだと言うことだけわかる。そして近藤勇、土方歳三とともに新撰組に結成し、歴史の舞台へ登場してくる。
 但し近藤や土方と違い、組織の長として、思想的にどうだととかいう生臭さを感じさせることもなく、一人の剣士として生涯を終えることになる。そこに何かさわやかさを感じるところがある。血なまぐさい幕末史にちょっとした涼風を感じさせてくれる。そこに魅力があるのか。
 本書自体は、長年新撰組研究を続けている研究者の手によるものであり、非常にオーソドックスな内容ではある。入門書としては格好の本ではないかなと思う。
 そういえば、私もすっかり年を取り、青雲の志など持ちようもないのだが、少しでも前向きに生きて行かないとなあとこの手の本を読むと思ってしまう。考えたらすっかり年下になってしまってるんだよなあ。沖田総司も土方歳三も坂本竜馬も。
 近いうちに懐かしい京都の土を踏んでをエネルギーを蓄えないとなあ。本当に。

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