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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

天王寺界隈を歩く⑦ ~大阪市立美術館と慶沢園~

2017-04-22 09:30:13 | 文学をたどる
 茶臼山から少し南に行ったところに大阪市立美術館がある。大阪市立美術館は、1927年に建設に着手、1936年に約10年の歳月をかけ、完成、開館をしている。大阪市立美術館の建設に当たっては、住友本家から美術館の敷地とこの後紹介する慶沢園が寄贈されている。

 

 そして、この建物は2015年には国の登録有形文化財となっている。大阪を代表する洋館建築の一つだと思う。そして、大阪市立美術館も、この「天王寺界隈を歩く」でちょくちょく出てくる漫画「じゃりン子チエ」にもたびたび登場する。いちばん印象に残っているのは、チエちゃんの友人のヒラメちゃんが、テツとカルメラ屋のボクシングしているところをモデルにした絵で絵画コンクールで金賞を取った時、確か大阪市立美術館で展示されていたはずである。
 大阪市立美術館は上町台地の上に立っているので、西側へは非常に眺望が聞く。

 

 西には、そう、通天閣がとてもよく見えるのである。大阪だよねえ。

 大阪市立美術館の南東には、慶沢園と呼ばれる日本庭園がある。近頃、天王寺公園も「てんしば」ということで様々なお店ができて家族連れや観光客で賑わっているが、ここだけは閑静な姿を見せている。僕が訪れたときには、ほぼほぼ桜が散り始めていた時であり、もう1週間早く来れば、もっと綺麗であったかも知れない。

 

 慶沢園の庭園は、もともとは、住友家茶臼山本邸の庭園として、1918年に完成した。この慶沢園を作庭したのが、小川地兵衛と呼ばれる人である。調べてみるとこの人が作庭した庭園では、平安神宮や円山公園、山県有朋の別邸であった京都の無鄰菴など多数に及ぶ。

 

 慶沢園は、林泉回遊式と呼ばれ、大小3つの島が浮かぶ池の周囲の林間を回遊し鑑賞する形式の庭園である。池の周りには、ちょっと変わった形の石なども配置しながら、鑑賞する人の目を楽しませている。

 

 この池ごしに見える大阪市立美術館が日本的なものと西洋的なものが混ざって何とも言えないいい景色になるのだが、最近では、この庭園からあべのハルカスの巨大ビルが見える。それもなかなかの威容である。

 

 庭園の出口ぐらいに桜の花が少し残っていたので、記念撮影。

 

 慶沢園を出て、天王寺公園「てんしば」の方へ向かうと途中に、作家林芙美子の「めし」の文学碑が建てられている。

 

 「めし」は作家の死によって未完で終わったが、監督成瀬巳喜男の手によって映画化されている。

 その横には、旧黒田藩蔵屋敷長屋門が移築されて、ここに置かれている。たぶん、天王寺公園の門ぐらいにしか認識されていないかもしれないなあと思う。実は、江戸時代から残っている大阪府の有形文化財になっている。もともとは中之島の三井ビルにあったらしい。

 

 この門の別称として、「後藤又兵衛あかずの門」とも呼ばれていたらしい。

 天王寺界隈を歩くも一旦、これで完了。参考にこれまでの6編もご紹介!

 【参考】
 
 「天王寺界隈を歩く① ~愛染堂~」
 「天王寺界隈を歩く② ~家隆塚~」
 「天王寺界隈を歩く③ ~口縄坂と源聖寺坂~」
 「天王寺界隈を歩く④ ~清水坂・天神坂~」
 「天王寺界隈を歩く⑤ ~安居神社と逢坂」
 「天王寺界隈を歩く⑥ ~茶臼山と四天王寺石棺」

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