ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

おとめゆり

2008年01月23日 | ぼやき
ひめさゆり とも言う。
昔、浅草岳に登った時に自生しているヒメサユリを見かけた。
可憐なユリとはこの花の事だろう。

30年近くも前のことだが一度だけ栽培したことがある。
種苗会社の委託で、送られてきた球根をふやそうと、りんぺんをはいで植えたがまったく球根はできなかった。
山に自生している百合なのでなるべくやせた赤土の畑に植えたのだが、母球さえ年々やせて行ってそのうちに絶えてしまった。

ところがちゃんと増やして出荷している方がいた。
福島県南郷村の月田農場さん。
多分1982年だったと思うが、青年花き研究会で視察に行ったことがある。
今も元気で続けておられるようだ。http://kanke.cocolog-nifty.com/2006/2007/11/post_c88b.html

もともと、新潟県の山には多く生息している百合だった。
今でも飯豊山から朝日村、山北町にはかなりのヒメサユリが咲くらしい。
当然反対側の福島県や山形県にも自生している。

山形県飯豊町は昭和53年、町の花にユリを指定している。
町の有志が手作りのスキー場の下にユリを植えて小さなユリ園を作った。
昭和57年。第1回飯豊ユリ祭りを開催。
年々ユリ園は大きくなっていく。
平成4年に町に移管。平成13年リニューアルオープンし、「どんでん平ユリ園」として一大観光スポットとなった。http://www.dondendaira.com/

去年7月。 新しく作る月岡公園の参考にしようと、数人で視察に行った。


ちょうど良い傾斜の斜面に沢山の花壇があり。、150種類、50万本のユリがところ狭しと咲き誇っていた。

           
有料で開園している6月は、さくらんぼ狩り、長井のあやめ園と、地域の観光シーズンで、昨年の有料入場者数は52000人もあったそうだ。
国道沿いの道の駅物産館も巨大で。米沢牛の飼育も盛んで農業と観光がうまく組み合わされた姿は、ユリ園同様大変勉強になった。

冬は2m以上の雪が降るそうだが、高床式の家は見られなかったので魚沼ほどは積もらないようだ。
道路わきには風除けのフェンスがあり気温も平気でマイナス10度になるそうだ。
強烈に吹雪くことがあって車が走れないこともあるそうだ。
物産館の脇ではさすがに観光地らしく冬でもイチゴを栽培していたが、暖房は木から作ったペレットを焚くボイラーを使っている。
新発見だった。

そのユリ園から、ユリ栽培の勉強会をしたいのでぜひ話に来てくれないかとの要請があった。
視察のときに丁寧に案内していただいた恩があったので、のこのこ出かけてみたらこんな会場が用意されていた。
ゲェ! ビビッた。   つづく
コメント (5)
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サンダーソニア  へ 2

2008年01月23日 | 発信
植えてからちょうど1ヶ月で発芽が始まった。

頼りないような細い芽だが期待は膨らむ。
芽も早く膨らめとエールを送る。
コメント
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