今日は息子の野球の試合のはずだったが、雨のため中止になった。日程がつまっているため、7月25日の夜にナイターでやるという。仕事の予定を繰り合わせて応援に行こうと考えていたが、予定が外れてしまった。まあいい、たまには家族を映画にでも連れて行こうかと考えている。
だいぶ前に上田知華+KARYOBIN[3]についての記事を書いたが、アクセスしていただくことが多いようだ。ニューミュージックに「はまった」ことはないのだが、なぜか上田知華+KARYOBIN[3]というレコードが棚にあり、よく考えてみると、上田知華+KARYOBIN[2]という作品もカセットテープにある。そういえば、若き日々に聴いていたような気がする。西洋かぶれの私は、「邦楽」(死語となってしまった)に熱中することはほとんどなかったのだが、何かひっかかるものがあったに違いない。そんなわけで本当にしばらくぶりに、上田知華+KARYOBIN[2]のカセットテープを聴いてみた。レコードから録音したらしく、針の音がかなり激しい。
上田知華+KARYOBINは、ピアノ+弦楽四重奏というめずらしい編成でポップスを演奏したグループで'78年夏にデビューしている。上田知華+KARYOBIN[2]というアルバムについては、データがないのではっきりしたことはわからないが、状況から1979年の作品ではないかと推察される。全体的に素人っぽさが感じられ、楽曲や歌詞、サウンドには破綻も多いが、既成のポップスに対して新しい何かを持ち込もうとする清新な気概は感じられる。また、素人っぽいだけに、70年代末の内気で控えめな、あるいはおきゃんでいたずらっぽい女の子の心象風景がリアルに表現されているようにも思う。
「サンセット」という曲が異彩を放っている。親しみ易いメロディーもさることながら、情景が目に浮かぶような映像的な歌詞が好ましい。たいへん個人的な視点であるが、私の学生時代の風景がそこに展開されているようである。「図書館の広い窓に 5時の鐘わたるとき」というところが何ともいえずいい。
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サンセット
図書館の広い窓に
5時の鐘わたるとき
言いかけた言葉さえぎって
あなた席を立つ
私からあなたとれば
残るのは涙だけ
だけどもう遠ざかる時間は
誰にも止められない
Sunset それは黄昏
夢が沈んでいくわ
Sunset 知らないうちに
色褪せていく季節
どこか二人と似てるわ
心のままを口にする
勇気が少しあれば
帰り道溢れる後悔に
立ち止まり振り返る
Sunset そこは黄昏
夕日にあなた滲む
Sunset これもあなたの
やさしい思いやりなの
悲しいぐらい きれいよ
Sunset 知らないうちに
色褪せていく季節
どこか二人と似てるわ
(カセットテープからおこしたので、あるいは誤解もあるかも知れません)