三十路毒男の明るい生活(今は五十路既男)

昔(毒男):釣り、海外旅行、買い物、料理を中心に綴った。
今(既男):コロナ禍3年間の駐在を終えて日本へ帰国。

台南の江水號の八寶冰(カキ氷)

2005-10-21 | 海外旅行
 日本ではカキ氷はめったに食べないが、台湾ではかなり食べた。暑いからまったりした味よりも、さっぱりした方が旨く感じた。

 台南でのカキ氷のお勧めは2点ある。本日は1店目の「江水號」(ジイアンスエイハオ:国華街3段16號)。ちょっと街の中心からは歩く必要がある。お店は市場の中で、そんなに華やかさは無い。

 カウンターには豆や芋や白玉などのカキ氷の具が載っており、日本の着色料と香料満載の軟弱なカキ氷とは完全に異なる。見た目の鮮やかさは無いけど、具が満載で(氷の下に潜んでいる)味で勝負の質実剛健なカキ氷。写真は全ての具の入った八寶冰(バーバオビン)。適度な甘さとほっこりした芋や豆が絶妙なカキ氷でした。

 このお店は渡辺満里菜もお勧め。

台南の度小月の担仔麺

2005-10-20 | 海外旅行
 台南の「担仔麺」(タンツーメエン)の「度小月」(ドゥシャオユェ)。台南には「度小月」という名の店が何件もあるが、元祖のお店(中正路16號)に行って来た(台北と横浜に支店あり)。

 ちなみに店名の「度小月」とは「稼ぎの無い月を過ごす」という意味で、昔、漁師だった初代が「魚の獲れない時期」=「稼ぎの無い月」に「麺」を「担仔」という天秤で売って乗り切ったらしい。これが「度小月」と「担仔麺」の誕生話だそうだ。創業は100年を超えているらしい。

 店に入ると右手にレンガのかまどがあって、テーブルから作る様子がよく見える。この担仔麺の特徴は非常に小ぶりなどんぶりで供されること。わんこそばみたいな感じ。

 麺を普通の麺とビーフンから選んで、豚のそぼろ、すりおろしにんにくや香菜とかを乗っけて(オプションで煮卵もあった)、蝦のだしの効いたスープをかけて完成。あっさりしているが、蝦のだしが効いており、きちんとした主張の感じられる味。蝦好きにはおすすめの逸品。一杯飲んだ後に食べたら抜群な味だと思う。本当に小ぶりなので、女の人でもお腹いっぱいにはならないと思う。一杯200円ぐらいだったかなあ。

 量が少ないので、近所の再發號でチマキを食べた後に来るのがいいかも。

台南の再發號の肉粽(チマキ)

2005-10-19 | 海外旅行
 ガイドブックには必ず出てくるチマキの有名店「再發號」(「ザイファーハオ」:民権路二段71号)。台南の民生緑園の近所にある。この近所には担仔麺の「度小月」や、蟹おこわの「阿霞飯店」などもあり、食べ歩き好きには忙しいエリアだ。

 ここのチマキは3種類あり、頼んだのは「特製海鮮八寶肉粽」(トーツーハイシェンバーバオロウゾン)。ホタテ、鮑、鶏肉、キノコなどの具の入ったチマキで、この店で一番高く150元(500円ぐらい)。マックで言ったら、ビッグマックみたいな存在か。ちなみに具の種類が少なくて安いのは50元だった。

 お皿の上にドシッと鎮座して登場。味が濃そうに見えるけどそんなこと無い。ちょーどいい味付けで、ご飯によくなじんでいる。タレ(すりおろしにんにく醤油)に漬けて食べると最高。とっても旨かった。

 ちなみに冷凍ものも扱ってるので、お土産にも出来ます。たしか、お店には発泡スチロールの箱もあった。黒ネコヤマトの取扱店だったから、日本に発送も出来るかも。

 

 

3年前の英国旅行 その2 ガトウィックで入国拒否?

2005-10-17 | 海外旅行
 3年前のイギリス旅行は、実はマルタ旅行のおまけ。マルタへはイギリス経由で入国したので、往復でそれぞれ1回ずつ途中降機。

 往路のLHR(ヒースロー空港*1)での入国は日本人でJAL使用という、極めてわかりやすいものだったので、すんなりいったけど、復路でのマルタからのBA(英国航空)によるLGW(ガトウィック空港*2)入国で失敗。

 マルタからの便は整備不良により、9時間遅れで早朝到着(ホテル代が無駄になった!)。しかも乗客のうちアジア系は私一人。暇そうな入国審査官が格好の獲物を見つけたとばかり、質問攻め。必死に聞き取って、回答していくが、「帰りのチケットを見せろ」でお手上げ。日本への帰国のチケットはスーツケースに入れて預けてしまっていたのだ。スーツケースに入れてあるので手元に持ってないというと、入国審査官はしばし考え込んだ挙句、嫌そうな顔で適当に開いたパスポートのページにようやくスタンプを押してくれた。
 
 いい勉強になりました。それ以来、チケットは必ず機内持ち込みの荷物に入れるようにしてます。但し、それ以後の旅行では、入国審査でほとんど質問されなくなってしまいました・・・(LHRで新人入国審査官の練習相手にさせられたことはあるけど。)

 写真はロンドンのイメージに合わない晴天のバッキンガム宮殿。滞在中は珍しくいい天気だった。

*1 日本の航空会社はここに到着。イギリスで一番大きい空港。全部で4つターミナルがあり、日本からは第3ターミナルに到着。因みにターミナル間を地下鉄が走っている。空港で暇だったので、地下鉄でターミナル間を移動してみた。ただし、うっかり乗り越すとロンドンのパディントン駅までいってしまう。

*2 ヨーロッパ各国への便がメインの空港。北と南ターミナルに分かれている。ヒースロー空港からは電車よりもバス移動が便利。

3年前の英国旅行 その1 背広の語源

2005-10-16 | 海外旅行
 背広の語源はいくつかあるらしい。その中で本日は一つを紹介。その一つというのは「仕立て屋が多く集まる"SAVILE ROW"(サビル ロー)というロンドンの地名に由来する」というもの。
 ちなみにどーでもいい写真だけど、これは3年前のマルタ旅行の帰りに、ロンドンに寄ってわざわざ撮ってきた(確かに沢山の仕立て屋があった)。

 さて、何でサビル ローが背広なんだ!という話だけど、以下のようなことが言われているらしい。

 はるか昔の文明開化。明治の元勲は海外の優れた技術・思想を日本に導入すべく、現地に派遣された。その際、英国に行った者が仕立て屋で背広を誂えた。その仕立て屋はロンドンの仕立て屋の多くが集まる"SAVILE ROW"にあったらしい。で、それを誂えた者が、日本に帰ってきてから、
 「この服はサビル ロー仕立てだ」といったらしい。

これを何回も繰り返して言うと、
 「この服はサビルー ロー仕立て」
 「この服はサビル ロー」
 「この服はセビル ロー」
 「この服はセビロー」
 「この服は背広」と変化したのかもしれない。
 
 どうやら昔の日本人も英語の発音が悪かったみたい・・・。



マルタ旅行 その4 Marsaxlokkのお勧めレストラン

2005-10-15 | 海外旅行
 再びマルタ本島に戻り、Sliema(スリーマ)に宿を取った。やはり、本島は人が多かった。

 バスに乗って島の反対側のMarsaxlokk(マルサシュロック)に移動。ここは漁港があって、シーフードがお勧めらしい。写真はその港で、ボートがかわいらしい。みな色とりどりに塗られている。

 バス停から、港沿いに西側に5分ぐらいみやげ物の屋台を見ながら歩いていくと、通りの右手に"La Capanna"(ラ・カパンナ)というレストランがあったので、そこで食事。店先のパラソルの下でハーフボトルのワインとスパゲッティーマリナーラ(シーフードパスタ)。あっさりした味付けでワインのあてに非常によかった。しかも安いし。マルタ滞在中のレストランの中では、相当好印象だったなあ。この店はお勧めです。
 

マルタ旅行 その3 Gozo島にて

2005-10-14 | 海外旅行
 首都のValletta(ヴァレッタ)からバスに乗ってCirkewwa(チルケウワ)に移動。そこからフェリーで30分ほどだった。Gozo(ゴゾ)のフェリー乗り場の前には知る人ぞ知るあの「グレン イーグルス」が本当にある。Quinnelの「クリーシー」シリーズに出てくるGozoの港の酒場である。写真は到着したフェリーからGozoの港を見たものだけど、赤丸で囲んだところがそのお店。

 この島ではフェリーの乗り場とは反対側のMarsalforn(マルサルフォルン)のAtlantisホテル*1に宿泊。こちらは3つ星のリゾートホテル。プールつきのホテルで結構綺麗で、しかも安かった気がする。アジア人がめったに来ないからか、日本人がこの日は来ると覚えていたようで、ホテルにつくや否や、いきなり名前を呼ばれて、あっけなくチェックイン完了。

 前日に風邪を引いてしまったため、ここではあまり無理せずのんびりしていた。因みにプールサイドでQuinnelの「燃える男」を読んでました(他の宿泊客も、結構、本を読んでました)。

 ここには朝・夕の食事つき(half board:ハーフボード、国によってはハーフペンションともいう。3食付はフルボード)で滞在。朝はコンチネンタルで、夕食はその日の定食メニューからのセレクトだったと思う(デザートつき)。海沿いのホテルなので、魚料理ばかり頼んで、毎晩ワインをフルボトルで飲んでいた。食事も部屋も首都のBritish ホテルよりこっちの方が断然よかった(景色は向こうの方がいいけど)。

*1 http://www.atlantisgozo.com/

マルタ旅行 その2 British HotelとA. J. Quinnell

2005-10-13 | 海外旅行
 毎日更新しようと思うと、なかなかネタが無いので、ここはしばらく昔の旅行で凌ごう。まずは3年前のマルタ旅行。

 マルタはマルタ本島、ゴゾ島、コミノ島、そして2つの無人島から成り立っている。首都のヴァレッタは本島にある。この街は1565年のトルコ軍の攻撃を撃退した後、聖ヨハネ騎士団長によって築かれた城塞都市で、ユネスコの世界遺産に登録されている。

 マルタ初日のヴァレッタでの宿泊先は”British Hotel”。非常に小さなホテルで僅か二つ星。そんなわけで、部屋はたいしたこと無い。料金は5000円前後だったかな。最大の売りはグランドハーバーを一望できるという景色のよさ。写真はホテルの部屋からの眺め。実に綺麗だった。ホテル内にはレストランもあり、食事しながら景色を楽しめた。なお、レストランの味だが、まあぼちぼち・・・としておこう。

 それ以外にこのホテル、なんか面白いことが無いかというと、一つだけある。冒険小説好きには有名な”A. J. Quinnell”が「燃える男」*1を書き上げたホテルなのだ。このQuinnell(クィネル)さん、実はつい最近まで正体が知られていなかった。

 しかし、数年前の「トレイル オブ ティアズ」でついにその正体を明かした。ローデシア(現ジンバブエ)生まれで、イギリスで学び、香港で貿易商となって、その後はマルタのゴゾ島に移り住んで、作家になったとのこと(作品にはよくマルタの地元の話が登場する)。

 この人の作品で有名なのは元傭兵の「クリーシー」シリーズで、前述の「燃える男」もその一つ。作品の全般的な特徴は現実に起きたことを巧みに物語に織り込んでいることだ。おかげで物語が非常に迫真的に感じられる。

 残念ながらQuinnellさん、今年の7月に肺がんで亡くなってしまった。短編集の「地獄の静かな夜」が最後の作品になってしまったのだろうか。ご冥福をお祈りします。

*1:映画 「マイ ボディーガード」の原作。 デンゼル ワシントンとダコタ ファニングが出ていた。
 原作とはイメージが違った・・・。個人的にはクリーシーはデンゼル ワシントンより、クリント イーストウッド(ちょっと歳か?)のイメージ。「クリーシー」シリーズの中では、これが一番のお気に入り。

マルタ旅行 その1 日本の中古車が走ってる。

2005-10-12 | 海外旅行
 ネタが切れてきたので、本日は3年前のネタ。

 この写真は何のことは無い大阪市の清掃車。誰が見ても明らか。

 しかし、こいつの走っていた場所がえげつない場所。なんとマルタ島。マルタといってもあまり知らない人が多いだろう。地中海に浮かぶ小さな島で、面積は淡路島の半分か、2/3ぐらいだと聞いた気がする。イタリアのシシリーの下のほうにある。因みに映画の「グラディエーター」はここで撮影。古い映画だとハンフリーボガートの「マルタの鷹」なんてのもあったなあ。

 で、話は清掃車に戻って、向こうで見たときはびっくり。東南アジア、西アジアそして極東ロシアで日本の中古車がほとんどそのままの状態で走っているというのは聞いたことがあるけど、まさかスエズ運河を越えた場所で見るとは思わなかった。しかも、写真をあわてて撮って、走り去るのを見送っていると、なんと後ろには「大阪にオリンピックを」のステッカー。

 そこから注意してマルタの日本車をチェックしまくると、この種の車の多いこと。日本の車検の有効期限を示すシールは残ったままだし、車庫証明シールもつけっぱなし。

 うーん、マルタ恐るべし。

 最後にマルタの宣伝。マルタは飯の旨さではスペインと共にお勧め。とても英国支配下だったとは思えない(1964年独立)。ちょっと変わったヨーロッパに行こうという人にはお勧めかも。
 私が行ったときは、JALでLHR(ロンドンヒースロー)に飛んで、そこからLGW(ロンドンガトウィック)にバスで移動して、BA(英国航空)を利用。他の方法としては、EK(エミレーツ)でDXB(ドバイ)経由とか、AZ(アリタリア)でミラノ経由がある。時間があるなら、イタリアのシシリーまで行って、そこから優雅な船旅が面白いかも。