王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

元厚生次官宅を連続襲撃

2008-11-19 09:02:09 | 社会
元厚生次官宅を連続襲撃 計3人死傷、連続テロか(朝日新聞) - goo ニュース

昨日朝TVのニュースで元厚生次官の山口剛彦氏夫妻が17日夜分から18日未明に掛けて殺害された事を知りました。
現役時代は年金業務の主管者だったようで朝のTVでは元宮城県知事の浅野氏が「温和な上に能力の有る方」と嘗ての自分の上司について語っていました。
この時点では「身内のいざこざとか流しの犯行」とか判らない様子でした。

爺は故人が柔和な人なんてコメントより(勿論わがままで傲慢な上司より良いですが)山口氏が99年次に官退任後00年に社会福祉・医療事業団に入り01年には同事業団理事長に就き08年(今年)3月辞職とそしてその後は生協の理事長とかという点に注目しています。
彼の場合は厳密には渡り(天下り先を次々と移動する)の途中ではありませんかね?厚労省の関連先で8年も(多分高給で)第二の人生を送っていて目下は生協の理事長ですから「(高級)役人の天下り禁止が議論の対象となる格好の事例」なのであろうと思いましたよ。

ご夫婦揃って殺害された日に「天下りの事例」と結びつけてどうこう書くのも気が引けて一息入れて様子を見ていました。

今朝朝一番で老妻が「元厚生次官の妻がーーー」と言いますから「何か進展があったの?」と聞き返すと「新しい事件なの。今度は中野の人が襲われて奥さんが重傷。本人は不在のため難を免れた」との話。

急いで朝刊を取りTVニュースを見るとその報道で一杯。昨日夕6時半頃元厚生次官の吉原健二氏(76歳)宅が襲われて奥さんが重傷。本人は不在のため30歳前後の若い男が目撃されているとの事。
爺は夜は早寝なのでこのニュースを知りませんでした。

今朝の各局のの論調は「テロを警戒して元関係次官級の人に注意を呼びかけたり警察庁が都道府県警察に警戒を呼びかけています」
この雰囲気では「天下りの弊害」を口にしがたいものが有ります。

吉原元次官の渡り振りは如何許りだった(或いはまだ渡り中?)のでしょうか?
厚労省の元次官ばかり狙われるにはそこに犯人の恨みなり狙うべき動機が有るのでしょう。
話が飛びますが「薬害訴訟に関連した歴代厚生次官の無責任な応答には爺も腹の立った思いがあります」
今回の件は高級官僚としての「結果無責任」に対してなのか「年金に纏わる不満」なのか「別な事なのか」まだ判りません。
犯人が捕まってからの話になるでしょう。追報ありになりそうです。


朝日新聞:
18日午後6時半ごろ、東京都中野区上鷺宮2丁目、元厚生事務次官で社会保険庁長官も歴任した吉原健二さん(76)宅に宅配便配達を装った男が侵入、妻靖子さん(72)を刺して逃走した。靖子さんは胸など数カ所を刺され重傷。同日午前、さいたま市内で元厚生事務次官山口剛彦さん(66)と妻の美知子さん(61)が他殺体で見つかった事件と合わせ、警察庁は連続テロとの見方を強め、警視庁と埼玉県警に徹底した捜査を指示した。

 警察庁幹部は、2人の経歴が似ている▽凶器が刃物▽襲撃場所が自宅玄関など、共通点が複数あるとして「連続テロの可能性がある」と語った。2人は、基礎年金制度や、サラリーマンの妻も年金の被保険者となる仕組みを導入した年金改革に取り組んだという共通点もある。19日に埼玉県警と警視庁の幹部を集め情報交換し、捜査方針を話し合う。また厚労省からの要請を受け、歴代事務次官経験者などの身辺警戒を強化するよう全国の警察本部に通達を出した。
(以下省略)
コメント (6)
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