王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

東証株価と衆院選先送りと日銀利下げ

2008-11-01 06:28:24 | 為替 ドル 株式
東証、終値は452円安=利下げは織り込み済み(時事通信) - goo ニュース

昨日31日の東証株価は:
425.78円安の8576.98円と急反落で終りました。 9000円台回復は一夜の夢。 とほほほ

東京市場の総評としては利食いの確定売りで値を下げたとしています。
日銀の金利下げは織り込み済み(だから値上げの好材料にはならなかったという事であろうか?)

31日未明(つまり現地時間30日)NY市場の株価が大幅上げにも拘わらず連動せず下がった事に何の言及も無い。

爺が昨日書いた様に:
1:30日夕麻生総理は第二次補正予算の概要を示した。その目玉が一世帯38000円から4人家族で60000円との表現に代えた給付金。そしてそっと差し出された消費税率10%の踏み絵そもそも消費税率の上げは「社会保障費も含めた庶民の税金負担の問題と同時に議論される話で世界的な金融危機との事で緊急経済対策を論じている時にそっと持ち出される話ではない

又政局より経済対策との事で衆議院の解散を先送りする意思を明らかにした。
この二つに対して株価(に現れた反応は)先行きなお不透明と読んで当面9000円台を回復した時点で利益確定の売りを選択した。

2:日銀の利下げ
大分長い間会議をやっていたようで表決も4対4に割れ白川総裁の判断で利下げとなったとか。財務省OBの総裁・副総裁時代と些かは変った印象を受ける。
利幅は巷間伝えられた0,25の下げでなく0.20と圧縮もされている。
爺は米国のFF金利が1.0%まで下がってきたのであるから日銀が0.5%で頑張れば日米の金利差が合理的な範囲になると期待していたがやはり下げてしまった。(と言う事は現行0.5%の金利が0.3%になってしまった)

政府期待の0.25に対しては僅か0.05%独自性を見せた形になった。どうせなら世界経済の動向に注意を払い政府にも気を使ったとの形をみせるなら0.10%の下げを決めれば大人の対応であったろう。

金利の下げは円高を止めると言っていたがそんな祈りや信仰を無視して円高が進んだ。
以上日銀利下げは株安に歯止めを掛けられず円高も止められなかった。
つまり東証の株価乱高下はもっと根深い本質的なところに不安が有るのだろう。

今朝未明NY市場の株価は続伸した。この後大統領選挙まで様子見でないか。
日本も連休が続くので3日のアジア、欧州そして米国の市場の動きを見たから4日朝を迎える。
日本に内在する不安材料は多々あるが現在の株安は異常と思えるので9000円台を回復して欲しいものである。


時事通信:
31日の東京株式市場は、週末に伴う持ち高調整の売りが優勢となり、日経平均株価の終値は前日比452円78銭安の8576円98銭と4営業日ぶりに急反落した。日銀の利下げ決定後は下げ幅を急速に縮めたが、相場には織り込み済みだった上、3日間で1800円強も上昇した反動から取引終了にかけて利益確定売りが拡大。再び9000円台を大きく割り込んだ。

 市場では、前日決まった追加経済対策の効果を引き出すには「金融政策が歩調を合わせる必要がある」(大手証券)とみられていたため、日銀が主要国の利下げに協調姿勢を示したことで一応の安心感も出ている。

 ただ、米国経済の悪化など、株式相場を取り巻く環境は依然として厳しい。政策対応の手詰まり感も出始めた中、「投資家心理がすぐに強気に傾くとは考えにくい」(準大手証券)と、先行きを警戒する声は根強い。(引用終り) 
コメント
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