王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

陛下のご心痛

2008-12-12 08:16:56 | 天皇家
陛下のご心痛、「皇位継承、雅子妃報道など」と宮内庁長官(読売新聞) - goo ニュース

数日前に今上陛下の体調不良が報道され「胃腸の炎症」はストレスによるものでないかと宮内庁長官が記者会見で明らかにしました。
長官は私見としてですが:
その1:国の内外で厳しい状況が続いていることを陛下は深く案じておられるご様子
その2:、皇位継承の問題については「常に(陛下の)お心を離れることがない」
その3:適応障害で療養中の皇太子妃雅子さまを巡り、「皇室そのものが妃殿下の病気の原因」などとする意見について、皇后陛下ともども深く傷つかれた
と指摘しています。

間もなく75歳におなりになる今上陛下と一つ違いの皇后陛下は「世間の常であれば楽隠居され折節お孫さんを呼んだり尋ねたりたまには夫婦で旅行等気楽な生活を楽しまれて良い年齢です」
しかしながらご公務繁多で(詳しくは存じ上げませんが毎日の様に何かしらあるようです)今回の不豫でご公務を軽減とか!

「国内外の厳しい状況を案じてくださる」のは有り難い限りですが、これは行政府の仕事でありますから麻生総理以下内閣の人員が“安定に腐心すべき”所でありましょう

その2についてですが「無理やり嫁いでもらった長男の嫁が家風に溶け込めず体調不良。離婚も出来ず夫婦で家を出るわけにも行かず長女が小学1年生になりました」
その3についても恐れ多い事ですが「両陛下がどう配慮しようと“特殊な家風である事は否定できません。皇后陛下も今に至るには大変なご苦労があったこと”は国民の広く知るところです」

ではどうしたら良いのでしょう?
今上陛下は大東亜戦争の政治責任をお取りになり政治の場から身を引かれた昭和天皇の教えを具現されて“憲法を守りその下で行動する”と繰り返し発言されていらっしゃいます。
その考えを守れば「過去の天皇陛下の様に“嫌だ”と発言される代わりに隠棲を仄めかしたり、実際ご退位されたりする事はできません」
当然「現皇太子を廃し新たに皇太子を立てる」事など頭の隅にも無い事と拝察します。
そして「皇室典範」を守って生活を続けるとますます小さくて矛盾に満ちたご一族になってゆかざるを得ません。
これは憲法が下で人間の平等を謳いながら「天皇は日本国の象徴」と規定しその細則を定めた「皇室典範」の内容が矛盾するからだと思います。
小泉元総理の時代に「女帝是か非か」の論争が始まった折、「悠仁親王」ご生誕で「皇室典範の見直し」がうやむやになりました。
「天皇象徴」を認めるなら「現状にあった法の改廃は当然」なのですが論争多く力の無い内閣では処理できないからです。
ここにも「三権(司法・立法・行政)の統合者」であられた昭和天皇のご退位と日本では古くから行われている「三権の代理執行者(摂政)」の不在がさまざまな歪をもたらしている様にみえます。
国民は国の主権者ですから「三権の調整機能を果たす人材と機構の選出が問題となります。」爺はこの方を
「日本国総理大臣と呼びます」
天皇摂政として日本国総理大臣がいてこの人に調整の下で三権の長が生き生きと活動しなければいけません。
今上陛下のご不豫の解消に間に合うかどうか疑問ですが一つの方法です。
法律の規定にかかわらず「皇太子ご一家が東宮御所を引き払い民間マンションに移転」なんかも解決の端緒となると思います。
今は心配しながら三すくみの状態です。
今上陛下のお誕生日までに当面の容態が安定すると良いですね。


読売新聞:
天皇陛下に胃腸の炎症などが確認され、医師団が「ご心労」によるとして負担の軽減を宮内庁に要請したことについて、同庁の 羽毛田 ( はけた ) 信吾長官は11日の定例記者会見で、「陛下は、将来にわたる皇統の問題をはじめ、皇室にかかわるもろもろの問題を憂慮されているご様子だ」などと述べ、ストレスの中心に皇位継承問題があるとの見方を示した。

 羽毛田長官は「私なりの所見」と断った上で、「国の内外で厳しい状況が続いていることを陛下は深く案じておられるご様子」とし、皇位継承の問題については「常に(陛下の)お心を離れることがない」と説明。さらに適応障害で療養中の皇太子妃雅子さまを巡り、「皇室そのものが妃殿下の病気の原因」などとする意見について、「皇室の伝統を受け継ぎ、時代の要請に応えて一心に働き続けてこられた両陛下は深く傷つかれた」と述べた。

 また、昨年、十二指腸に人さし指の先ほどのポリープが見つかり、切除手術を受けられた皇太子さまや、雅子さまの健康全般を心配されているとし、ご夫妻の健康を日常的にチェックする東宮医師団の責任を明確化するとした。

 一方、陛下の負担軽減については、「今後1か月程度は可能な限り日程を軽いものにするため、天皇誕生日やもろもろの年末年始の行事について調整を行いたい」と述べるにとどめ、具体的な軽減策はこれから検討していくとした。
(引用終り)
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