昨日8日(現地時間7日)テキサスで行われた陸上の全米選手権の男子100米決勝で日本のサニブラウン・ハキーム選手(フロリダ大20歳)が9秒97を出し3位にはいりました。追い風0.8メートルで公式記録となり桐生選手の持つ日本記録9行98を上回る日本新記録となりました。
5日の予選では9秒96でしたが追い風2.4メートルの為、参考記録になりましたがまたまた9秒台をだす予兆はありました。
当人は「もう少し走りをまとめれば記録が出た」とのコメントで日本新に強く喜びを表す言動はなかった様です。何しろ当人の目標はウサインボルトの9秒58だそうですからこのところの9秒台は通過点に過ぎないのかも知れません?!その志は高く貴いものと感心しました。
ところでこの快挙を捉え、はや一部マスコミはウサイン・ボルト超えと囃していますがその期待はとも角、あと0.38秒縮めるには死ぬ思いの鍛錬が続きそうです。
個人種目で200米走に期待が掛りますし、桐生選手の進化とあわせ400米リレーも楽しみですね!
一粒で二度か三度美味しそうです。まだ20歳ですから期待しています。頑張ってください!
写真:全米大学選手権で3位(日本新)
日刊スポーツ:
<陸上:全米大学選手権>◇7日(日本時間8日)◇米テキサス州オースティン◇男子100メートル決勝
陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が日本人初となる公認記録での2度目の9秒台をマークした。追い風0・8メートル条件下、9秒97。3位だった。桐生祥秀(23=日本生命)の持つ日本記録9秒98を上回る、日本新記録だった。
1位は9秒83のディバイン・オドゥドゥル(22=ナイジェリア)だった。
サニブラウンは先月11日に9秒99(追い風1・8メートル)で日本人2人目の9秒台をマーク。5日の予選でも追い風2・4メートルの参考記録ながら9秒96を出していた。再び9秒台を出す快挙を予感させていた。
もともと「10秒切り」への執着はない。東京・城西高時代から「持つなら大きな目標がいい」と当時の日本記録10秒00でなく、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持つ世界記録9秒58を目標に掲げた。もちろん今も本気で目指している。「10秒00」も「9秒99」も認識は同じ。米大学南東地区選手権で自己記録を一気に0秒06縮めたように、「10秒の壁」という意識は存在しない。また日本に衝撃をとどろかせるタイムを刻んだ。
1921年からの歴史を持つ大会はスターの登竜門だった。81年大会王者は五輪で9個の金メダルを持つカール・ルイス。アテネ五輪、17年世界選手権Vのジャスティン・ガトリンも大会を2連覇している。2年前にはクリスチャン・コールマン(すべて米国)が9秒82という驚異的な記録で優勝し、その2カ月後の世界選手権では銀メダルを獲得した。この日の決勝もサニブラウンも含め4人が自己記録9秒台を持つハイレベルな争い。その中で実力を出し切った。
(引用終わり)