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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

為替介入 円安に振れる

2010-09-15 16:13:04 | 為替 ドル 株式
政府・日銀が市場介入、一時85円台まで急落(読売新聞) - goo ニュース

昨日NY市場で82.92円をつけたドル安の為替相場ですが、その流れを受けて今朝15日の東京市場も82円台で始まったそうです。
ところが政府・日銀の介入が伝わると一時85円台をつけたそうですが84円台公判で落ち着き、今(午後4時)85.06円とか。
この後ロンドン市場そしてNY市場でどう動くでしょうか。落ち着くと良いのですが。
爺がかってエントリー「前財務官 溝口氏 巨額介入を語る」で書きましたが03-04年に日本は35兆円もの為替介入をしています。そして円安こそ日本の生命線と考える頑迷な財務省官僚はドルを米国財務省証券(米国債)に替え持ち続けます。
当時1ドル=115円だとして30億ドルを今85円で売れば1ドル30円の目減りですから900億円の評価損です。
もっと大きく言えば日本の手持ち米国債1兆ドルは115兆円が85兆円と30兆円の目減りをしたわけです。

誰が責任を取るのでしょう。
今日の介入の規模は数千億円から1兆円とあります。
ドル安のたびに介入していたらまたぞろ10兆ー20兆円の赤字国債が増える恐れがあります。
ドル安にはドル買い介入との「脊髄反射」でなく20兆ーも30兆円もどぶに捨てるなら
国民全部に「もどし減税をして国内消費を盛り上げる」とか「物つくりをする中小および零細企業むけ経済特区(地代家賃は格安、3年以上の免税処置、移転に掛かる費用の特融)などが必要です。
日本円の増刷が嫌なら「戻し分をドルで呉れても良いですよ」
適当な時期に使いますからね。
爺が子供の頃、闇ドルは1ドル=400円しました。しかも金との兌換(交換)が国家間では可能でした。
1971年ニクソンのドルショックでドルは金との兌換を停止。1ドル=308円の減価から40年で85円まで値下がりしています。ドルは単に軍票に過ぎなく買取の値付けの目安でしかありません。早く使ってしまわないと購買力がもっと下がります。
95年4月には1ドル=79.75円そして株価は7000円台の地獄を見た日本人ですからここは良く考えましょう。
幸い株価は円安の振れに好感し、東証株価終値は9516円でした。

とにかく「為替介入によるドル安防止」策を信じるのはやめましょうね。
今後とも野田財務相の政治主導振りが見ものです。
外為担当の財務官を何処までコントロールしますかね。
しっかり見守りましょう。


読売新聞:
政府・日本銀行は15日、急激な円高を食い止めるため、円売り・ドル買いの市場介入を実施した。

 野田財務相が緊急記者会見を行い、日銀総裁も異例の談話を発表した。介入実施前には円相場は1995年5月以来、約15年3か月ぶりの円高水準となる1ドル=82円87銭まで円高が進んでいたが、介入を受けて一時、85円台まで急落した。政府・日銀の市場介入は2004年3月以来、約6年半ぶりとなる。

 今回の介入は、欧米の通貨当局とともに行う協調介入ではなく、日本の金融当局のみによる単独介入だ。午後1時現在、前日(午後5時)比1円60銭円安・ドル高の1ドル=84円81~83銭で取引されている。

 野田財務相は「為替相場の過度の変動を抑制するため、為替介入を実施した。今後もマーケットの動向を注視し、必要な時には介入を含め断固たる措置を取る」と述べた。財務省は15日午前10時30分に日銀に介入を要請し、10時35分には日銀が介入を実施した。その後も断続的に介入を行い、介入規模は数千億円から1兆円台とみられる。
(引用終わり)




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