王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

金元死刑囚来日

2010-07-23 06:13:26 | 政治
ヘリ・警備…金元死刑囚来日、異例ずくめ 乏しい新情報(朝日新聞) - goo ニュース

20日の早朝なんとプライベートジェットで羽田に着いたのは金賢姫元死刑囚です。
その後ヘリで直ちに軽井沢ほ別荘へ、そして別荘が鳩山前首相のものだと聞けば爺でも「ははーこれは民主党の鳩山政権時代に企画された案件だな!」と思いました。

大韓航空爆破事件の実行犯で韓国で死刑判決を受けている(その後特赦で執行停止)人物を入国させるには法務大臣の特別許可が必要です。
許可があるにせよ「テロリストを入国させるかどうか?」について真剣な議論があったのでしょうかね? 当時の法相は千葉景子氏、今は参院線を落選したのに法相のお方です。

金賢姫による飯塚耕一郎さんに対する手料理の振る舞いとか有ったようですが加えて、横田夫妻、飯塚等拉致家族と面談しました。
拉致家族の方々には「被害者は生きている」と聞けば心強い限りと思いますが、10年かもっと前の人伝え(噂話程度)の話で問題解決になっていません。

自民党の平沢勝栄議員が「民主党による政治パフォーマンスだ」とTVの画面で吼えていました。まったくそうだと思います。尤もこの方も数年前政府の交渉ルートと別に山拓氏と大連で「北となにやら話をしていたみたい」です。この秘密(交渉)は「後世必ず評価される」とか言ってましたがその後どうなったのでしょう?

韓国の対北情報組織が徹底して金賢姫を尋問したはずですから今更拉致家族にあったからと言って新事実が出るはずがありません。
その点では拉致家族会も会長が横田さん、増本さん、飯塚さんと代わるにつけ日本政府に対する要求の仕方が変わってきたようにも思えます。
横田さんでしたかTVの画面で「金賢姫も韓国の要人(監視員だと思う)が居ては言えない事もーーーそして何も新しい事実はない」と言い切りました。
政府は単に「拉致家族の不満ガス抜きのため今回の様な無意味な事をするのは拉致家族そのものと日本国民をおちょくっている」としか見えません。

金賢姫は軽井沢からの帰途、ヘリで遊覧観光を30分行い、日本政府から「謝礼」を受け取り今日韓国へ帰るそうです。
また日韓外務担当者の「護衛艦沈没につき北への非難を支援」と見返りに「金賢姫の訪日」が貸し借りで決まるような事ではとても北による拉致被害者の取り戻しは解決しないだろうと思いました。
サッカーWカップの時期を避けての「企画」といういやな話もあります。
さてこの後どうなるでしょうか? 静かに見守りましょう。


朝日新聞:
日本政府が用意した小型ジェット機で夜明けの羽田空港に降り立ち、前首相の軽井沢の別荘に滞在、ヘリで東京都心上空などを遊覧飛行――。大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元死刑囚の来日は異例ずくめだ。巨額の費用と人員を投じながら、拉致問題解決につながる新情報は出ていない。それでも、被害者家族は金元死刑囚の言葉に胸を揺さぶられ、希望をつないだ。金元死刑囚は23日、韓国に帰国する。

 「ジェット機を爆破した北朝鮮の元スパイが日本で歓待される」「信じがたいスパイ・ストーリー」。英紙インディペンデントは東京電で、こう驚きを表した。金元死刑囚の日本での処遇を、韓国の大手紙朝鮮日報は「国賓級の歓迎」と伝えた。

 来日を主導した中井洽拉致問題担当相は「パフォーマンスなら(参院)選挙前にやっている」と反論する。一方で、政府関係者は「サッカーのワールドカップが終わり、来日のニュースが注目されやすいこの時期を選んだと聞いた」と打ち明ける。

 金元死刑囚の来日時期は、韓国政府との交渉で一時、5月と決まりかけたが、3月に韓国哨戒艦沈没事件が発生したため、延期されていた。

 韓国の情報関係者は、哨戒艦沈没事件との関係について「事件は北の仕業だ、とする韓国の立場を日本政府が早くから全面的に支持してくれたことで、訪日実現を後押しする機運が高まった」と話す。

 日本政府はすでに金元死刑囚から聴取しており、今回の来日で拉致問題の進展につながる新たな証言が得られる可能性は低いとの見方が強かった。だが拉致問題は、自公連立政権下の2008年8月の日朝実務者協議以降、交渉が止まっている。ある政府関係者は「来日は、拉致被害者家族会の政府への不満が高まるのを避けるため、家族会の要望を実現させ、世論へのアピールもねらったものなのではないか」と話している。金元死刑囚には日本政府から「謝礼」が支払われるという。
(引用終わり)

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1 コメント

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Unknown (俊樹)
2010-07-24 09:46:21
子どもの頃、早く寝ないと人さらいが来ると脅かされて寝入ったものです。
昭和30年代に「拉致」があったかどうか知りませんが、新潟では「夕暮れに海へ行ってはいけない」と昔から言い伝えられていたそうです。
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