王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

全財産1億円 75歳が寺に寄付

2010-05-15 07:57:35 | 社会
全財産1億円、75歳が寺に寄付(読売新聞) - goo ニュース

世の中には信じられないほど善意の方が居てホッとさせられる事があります。
先週でしたか女子プロゴルファーの横峰さくらさんがサロンパスレディース大会で2位に入賞した賞金1200万円?を全額「宮崎県の口蹄疫予防に役立てて欲しい」と寄付された話を読んで感動しました。

今回は伊賀市の元信金職員西澤孝次さん(75)が1億円を浄土宗念仏寺に寄付したそうです。
1億円は西澤さんがサラーリーマン時代にこつこつ預金をして貯めたお金と言いますからこれまた驚きです。

良い時代に良い銀行に勤めた事が預金に貢献したのでしょうが1億円とは驚きです。
わが身に振り返ってみれば「住宅ローン」を組まなくて自宅が親譲りで手に入ったとしても返済額の元利合計7千万円位でしょうから1億円とは大変な額です。

その上独身かと思いましたら奥様他長男夫婦とお孫さんの5人と同居の様です。
生活費もいろいろ掛かったであろうとご苦労を察してしまうのです。
それにしてもご家族が特に奥様がかかる行為に注文を付けなかったものとこれも大いに感心するところですよ。
この辺りは爺の人格とその家族の心情と全く異なった人柄のお方達なのでしょう。

寄付を受けたお寺さんは檀家と相談、檀家の師弟を対象に「奨学金制度を運用」すると決めたそうです。
来春から毎年2名大学生を対象に2万4千円/月を卒業まで助成し返済は求めないのだと。
何時までも元本1億円を減らす事無く運用が続くと良いですね。
成功を祈っています。


読売新聞:
三重県伊賀市上野車坂町、元信用金庫職員西澤孝次さん(75)が、1億円を同市上野寺町、浄土宗念仏寺(豊岡 ●尓 ( りょうじ ) 住職)に寄付した。(●は金へんに僚のつくり)

 西澤さんは檀家で、1億円はこつこつ貯金した全財産。この善意に応えて同寺は檀家の大学・短大生を対象にした奨学金制度を創設。西澤さんは「私は年金で十分暮らしていける。向学心に燃える若者に役立ててほしい」と話している。

 西澤さんは、1953年から上野信金(現・北伊勢上野信金)に勤め、佐那具、青山、緑ヶ丘の各支店長などを歴任して94年に退職した。「お客様に貯蓄を勧める以上、自ら実践しなければ」と考え、初任給から積立預金を開始。夏冬のボーナスも全額蓄え続け、残高が1億円に達した。

 昨年夏、市から後期高齢者の保険証が届いたことがきっかけで「残す人生はあと少し。ぼけが始まる前にもうひと仕事したい」と思い立ち、豊岡住職に相談。同10月下旬、寺が奨学金制度を設けることを条件に、1億円をすべて寄付することを決めた。西澤さんは、妻や長男一家との5人暮らし。申し出に驚いた豊岡住職は何度も再考を促したが、最後は「西澤さんの信仰心は本物だ。その気持ちに応えなければ」と受け入れた。(以下省略)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 加藤一二三元名人 ネコに餌... | トップ | 青木幹雄氏 政界引退 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
失礼いたします。 (tenjin95)
2010-05-17 09:22:15
> 管理人様

古来から様々な文献を見てきますと、自分の死を前に、全財産を寺に寄付された方は、少なからず見えます。或る文献では、「どうせ、財産を残しても、それで子孫が怠けると困る」といって、寄付した例があります。ご紹介いただいている、この一件にしましても、非常に尊い行いかと存じます。

無論、拙僧も一僧侶として、その多寡に関わらず、檀信徒からの浄財は、大切に、仏道修行に使わせていただきたいと願っています。
返信する
出したくないのが人情 (浜の偏屈爺)
2010-05-18 09:27:58
tenjin95の和尚様 お早う御座います
自分の身に照らして考えると一度自分の財布に入った金は「他人の為に100円でも出したくないのは人情です」それをこの方の場合は1億円ですから(しかも給料を使わずに貯めた)ご指摘の様に「非常に尊い行い」と驚くばかりです。横峯さくらさんも偉いものだと思っています。
返信する

コメントを投稿

社会」カテゴリの最新記事