王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

二次補正予算の編成 8月以降?

2011-05-17 09:41:06 | 東日本大震災
2次補正の編成、8月以降になる可能性 首相が示唆(朝日新聞) - goo ニュース

昨日16日衆院予算委員会で菅首相は「2次補正予算の編成が8月過ぎになる」可能性を示唆したそうです。
被災地の自治体や県等が7,8月に再建計画出すので云々だそうです。この時期に下からの積み上げ方式で「復興予算」の編成を考えている様です。

偶然ですがその夜「たけしのTVタックル」を見ました。
「つなみ後の復旧」は捗らず「福島原発のメルトダウン」が明らかになり事態は深刻です。
一方平成23年度の一般予算は成立したものの44兆円に上る国債発行については野党(自公)は反対を表明したままですからこの解消に与野党が知恵を出さなければ3ヶ月のつなぎ法案が失効し7月以降円滑な予算執行も出来ない状態が起きかねません。
まあ民主党のマニフェストの目玉3K(子ども手当て、“農家への”個別保障、高速道路無料化)を事実上取り下げ自公との妥協点を探る様ですが松原仁先生の口調は「未だにハキッとしませんでした」

み党の江田書記長は「特別会計に手を入れて20兆円はすぐ捻出できる」と具体論を述べました。公務員の給与削減も提言されましたがこれも仁先生は理屈にならない理屈を述べて失笑を買っていました。まあ一般会計、特別会計ともこの時期徹底的に無駄を削除すべきでしょうね。

何度も書いていますが「菅首相は浜岡原発停止を決断した様に復興予算もトップダウンでグランドデザイン(大骨子)を提示すべきでしょう」
復興予算委50兆円福島原発対策にもう50兆円の100兆円程度は必要です。
その資金調達の種に日本政府の1兆1500億ドル(外貨ミックスで92兆円ほど)に上る外貨準備を担保として日銀に差し入れ「復興予算枠500兆円」程を設定しましょう。
そんな事したら「インフレになるとか外国の(日本国債に対する)信任が揺らぐ」とか野田財務相の発言は「財務省官僚の入れ知恵」と元財務官僚の嘉悦大学高橋洋一教授が喝破していました。わははは

大震災以降、心落ち着かなくて本を読む気が起きないのだが連休中に宮城谷先生の「楽毅」を読んだ。その中で:
「政治とはおもいやりである。と極限してもよい。政治能力のなさとはおもいやりの欠如である」との一章があった。
この面では菅首相は欠けるのでないとの感じを受ける。又世の賢人連の「提言・提案」を広く求めているようにも見えない。
与野党在野を問わず戦後最大の国難を受けて立てる人物が出るまで日本国民の困難は続きそうです。
じっと見守るしかありません。


写真:16日午後予算委員会で(時事通信)

朝日新聞:
菅直人首相は16日の衆院予算委員会で、東日本大震災の本格的な復興対策を盛り込む第2次補正予算について「被災地の自治体、県などが7月、8月に再建復興計画を出す。そういった意見も踏まえながら考える必要がある。拙速に過ぎるのは気を付けなければならない」と述べた。2次補正の編成が8月以降になる可能性を示唆した発言だ。

 首相は東京電力福島第一原子力発電所の事故収束の見通しについて「半年から9カ月後に冷温停止する時間的な展望は変えずに進めることができるのではないか」と述べた。同原発1号機では最近、燃料溶融や大量の冷却水漏れが判明したが、東電が4月に示した工程表に沿って収束は可能との認識を示したものだ。

 首相は17日に原発事故の収束時期や周辺住民の帰宅時期のめど、今後の被災者支援策の進め方などを盛り込んだ菅政権としての工程表を発表する考えも表明。「冷温停止で放射能が大幅に抑制される安定状況を作り上げ、いつまでにどの地域が帰ってもらえるか、あるいはどうしてもここは難しいということを示し、生活の展望を持ってもらえるように物事を実現していきたい」と語った。

 政権の工程表は事故の長期化に伴い、政府として中長期的な展望を示し、国内外に説明責任を果たす必要があると判断したものだ。(引用終り)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 綾部市 小学校長 教室内で盗撮 | トップ | 福島第一原発 工程表改定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

東日本大震災」カテゴリの最新記事