王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

津波被災地の8割、「内水氾濫」未想定ハード優先で遅れ東日本大震災9年

2020-03-11 10:49:43 | 東日本大震災
早いですね!ここをクリック⇒「東日本大震災」が起きてから今日で9年目です。
朝TVで池上氏が「この日生まれのお子さんは4月に何年生?」とクイズを出していました。
本当に恐ろしかったですね! (ネットより)



この大震災で思う事は、津波の被害が大きかった事を反省して内陸部に土地をかさ上げして、住宅地を造成した。 海の近くにはそれまでより高い堤防を設けた。
それには、生活面での使い勝手の悪さや景観の悪さなどが当初から意見が有りましたが、復興優先の声で頭で考えた計画が優先し実行されました。
9年目のいま改めて、見てみると「震災を機に外へ出て行った人が多く、計画の通り人が戻らない」「堤防の高さはストレスになるのは元より、一度入った水が外に出る時の障害になりこの」状態を内水氾濫と呼ぶようになった」 特に温暖化の影響で集中豪雨にやられるのは被災地も例外でなく、新しい対策を考えねばならない様です。
もう一つが、ここをクリック⇒「福島第1原発の処理」です。
未だに原子炉の燃えカス?(デブリス)が高温高放射能で残っているようで、冷やしているのか、地下水が入り込むのか放射能汚染水が増え続けその量200万トンとかで、海洋に流すしか方策が無い? 様な観測気球が前環境相から出され、いよいよ現実味を帯びています。
爆発当時の原子炉建屋です。(ネット)
立ち並ぶ放射能汚染タンク群(ネットより)

そしてこの春は、新型コロナウイルスの感染による経済的混乱というか不況になりそうで、それが被災者にかぶさっています。
国も県知事さんや市町村長さん方ももい一度、頭を冷やして復興の在り方を考える時かも知れません。 

写真:今年2月山田町で内水氾濫の片づけをする主婦

毎日新聞:
東日本大震災の津波で被災した岩手、宮城、福島3県の沿岸37市町村のうち、8割超の30市町村が、豪雨を処理し切れずに水路や中小河川の水があふれ出す「内水氾濫」を想定したハザードマップを作成していない。2019年10月の台風19号では復興事業で建設された一部の堤防周辺で内水氾濫が起き、堤防が水をせき止める要因の一つになったとの指摘がある。津波対策に主眼を置いてきた震災被災地だが、気候変動に伴う豪雨による「内水」対策も講じなければならない状況となっている。
 ◇台風19号、堤防が壁に
 19年秋の台風19号では、岩手県山田町で津波を防ぐために建設された堤防周辺で東京ドーム1・4個分の約6万5000平方メートル、住宅81戸が浸水した。山から崩れた土砂で排水管がつまり、堤防が壁のようになり排水が進まなかったことが原因とみられる。また宮城県石巻市では想定を超える大雨で仮設ポンプが止まり、復興住宅244戸が浸水した。
 毎日新聞は今年1〜2月、内水ハザードマップを作成しているかなどを尋ねたアンケートを3県の37市町村に実施し、全市町村から回答を得た。この結果、「作成していない」と答えたのは、山田町や石巻市など30市町村。理由について選択式の複数回答で尋ねたところ、「作成に多額の費用がかかる」が9▽「震災のハード整備終了後に着手」が8▽「過去に大きな浸水被害にあったことがなかった」が4――だった。震災からのインフラ整備に専念してきた被災地で、内水氾濫への備えが遅れた実態が浮かび上がる。
 「作成している」と答えたのは、岩手県久慈市▽同県田野畑村▽宮城県塩釜市▽仙台市▽同県亘理町▽福島県楢葉町▽同県いわき市――の7市町村のみだった。作成時期が決まっているのは、岩手県宮古市▽宮城県石巻市▽同県女川町▽福島県新地町――の4市町で、「台風19号で内水氾濫があったため」(宮古市)といった理由を挙げた。残り26市町村は未定だが、「(震災の)ハード整備完了後作成する」(宮城県東松島市)などと作成に向けて検討をしているケースが多かった。
 ◇東北でも増える台風被害
 国土交通省によると、過去に甚大な水害が発生し内水ハザードマップを作成する必要がある全国484市区町村のうち18年度末時点で4分の1の123市区町村が作成・公表していない。被災3県では27市町村のうち、半数に当たる14市町村が未作成・未公表で、全国と比べても作成が進んでいない。
 台風19号などの被害を受けて、国交省は19年10月、全国の自治体に内水ハザードマップの作成を進めるよう通知。東北地方はこれまで台風の上陸や接近が、西日本などと比べ少なかった。気象庁によると、18年の東北への台風接近数は4回の一方、九州南部(宮崎、鹿児島)8回、四国6回だった。だがここ数年は台風による被害が出ている。地球温暖化で台風の勢力が高まっており、被災地でも内水氾濫対策が求められる。【百武信幸、日向米華、安藤いく子】
 ◇ことば「内水氾濫」
 側溝や下水道などの排水能力を超えた大雨が降り、地表にあふれ出して浸水する現象。本川に合流する中小河川(支川)では、支川から本川へ大量の雨水を流すことができず地表に水があふれ出ることも内水氾濫と呼ぶ。対義語の「外水氾濫」は、川の水が堤防を越えるなどしてあふれ出すことを指す。(引用終わり)

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